The Perfect Storm

Go with the flow...

何度でも

5度目の劇場通い。先日の電話でテンションは一気に下降しかけたが、その翌日にもらった深夜の電話の優しい声に救い上げられ、なんとか立て直して事務所の扉を叩く。
アポイントは取って出向いたものの、開演前の忙しい時間で、話し合いは何度も中断。その度に掌の四葉を握りしめる。
一時間以上も前進も後退もないもどかしい状況が続き、それでも根気よく熱意を伝える。努めて爽やかに。
結局最終決断は今月半ば以降に持ち越し。期待できるような状況ではないけれど、望みが全く持てないようでもなく。
期待はしない。かといって希望も捨てない。そしてどう転んでもちゃんとまた歩き出せるように、やるべきことをやる。

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男飲み

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直接知り合ったわけじゃなく、間に二人ほど入っているのに、見事なスクエアを描いて友人になったT。梅が丘で待ち合わせ、彼が以前お世話になった料理人のお店「PAPER MOON」で男飲み。運命的な縁がもたらした不思議な出会い。スクエアの関係を除けば何の共通項もない相手だから、二人だけで会うことに少々の不安もあったが、第一印象で抱いた好意的な印象は、実際話せば話すほど揺るぎない確信に変わり、結構つっこんだ話までできて嬉しかった。年内には飯田橋に自分の店をオープンさせるということで、今度はカウンター越しでいろいろ話せるようになるのも非常に楽しみ。
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夜の原宿で

芝居の感想よりも、予約していたのに当日の列に並ばされたことに憤慨した日記を先日書いたが、当日夜に電話をくれた後も非常に恐縮したメールをくれ、お詫びがてら会いましょうということになって、役者Xと原宿で今夜。

夜の原宿は入る店に困る。ココって店が少ないし、その店は大概混んでいる。でも今夜はタイミングも良く、夜の原宿王道コース、「原宿餃子楼」→「duidui」→「montoak」を制覇。

原因は制作との連携、個人的な認識の甘さ以外に、あり得ないミスが招いた不祥事。裏の事情も理解できるし、当然悪意をもってしたことでもない。大事な友人だと思うからこそ許せるのだけど、ほんの一手間、たった一言で、状況は変わらずとも、感じ方は全然違ったはず。自戒せねば。

芝居の感想やお互いの近況など、喉が痛くなるほど話し込んで、気がつけばあっという間に終電タイム。上京した翌年に某劇団の養成所同期として出会い、長年近い立場にいて、選んだ道は違っても、たまには並んで走れるほどに近い道で、目指す方向は一緒。だからこそ話せることがたくさんあって。そんなかけがえのない絆を、大切にしなきゃなと思った夜でした。

代々木上原で地下鉄から小田急の急行に乗り換えるとき、成城学園前で各駅停車に乗り換えるとき、そして某駅での停車中。昔から稀に起こる、胸騒ぎのする不思議な予感。そんなときの予感は「ほぼ」的中する。呼んでいるのか、呼ばれているのか。でも本当は、「ほぼ」なんかじゃないんだろうな。「絶対」なんだと思う。で、そういうときの必然的な偶然には、絶対的に意味があるんだ。

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言えない秘密

たった一人の、ほんの一言で、人は宙にも舞い上がるほどの幸福感を得たり、不幸のどん底に突き落とされたりもする。その言葉を発する相手は、受け取る側にとって重要な存在であり、例えば恋人であったり、子供であったり、上司であったり、自分の人生に大きく関与している。でもそれが相互関係である必要はなく、一方的な片思いでも、親権を持たなくても、名前さえ覚えられていなくても、自分にとって絶大な影響力を持った相手なら、その人の言葉には魔法がかかる。祝福か、激励か、はたまた呪いをもたらすものか。発信者が無意識だったり無遠慮だったり、何の罪悪感もなく言ったその一言で、受信者は自分でも信じられないほどの奇跡的な力を発揮したり、それこそ死の淵に立たされることだって往々にしてある。
そんなことを考えながら、極度の緊張を必死に抑えつつ、頃合を見計らって某所に連絡。結果は、なんとも微妙な…。取りようで是とも非とも取れるような、でもどちらかといえば後者なんじゃないかと思われるような対応。結局後日再度打ち合わせをということになったが、楽観視は禁物。
心無い相手の言葉も、不条理な遣り口で追い込まれた窮地も、要は自分の受け取り方次第などと、できた人は言うけれど、それが容易くできるくらいなら、自殺する人はそんないないでしょ。作家でなくてもさ。
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気持ちを切り替えるために映画でも観ようと思い、レビューで評価の高かったジェイ・チョウの初監督作品『言えない秘密』を新宿武蔵野館で。美しいピアノの調べに乗せたピュアなラブストーリー。と言えばまぁ在り来りだが、前半はまさにそんな感じで物語は進む。鍵を握るヒロインの「秘密」が明らかにされる瞬間、全てを台無しにしてしまうようなまさかの展開。が、そこから結末に向けて、多少矛盾が残る粗さもありながらも、見事に観客を裏切ってくれる。★5つばかりのレビューの評価は、誰かも指摘しているように作為的に仕組まれた感が露骨に見受けられ、正しい点数とは思えないが、でも実際涙腺は緩んだし、劇場を出るときの爽快感もあって、人に薦めたい映画であることは確か。スタントなしで完璧に弾きこなすジェイのピアノバトルのシーンは圧巻。因みにジェイはこの作品、監督だけでなく主演、脚本、音楽まで務めている。

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can't stop 〜ing

昨夜の大雨が嘘のような快晴。グリチャで馬を見ながら布団を干し、やり始めたら止まらない部屋の大掃除を夕方まで。枕も布団も、ぽかぽかの暖かい空気を吸い込んでぱんぱん。

夜はジムへ。今月半ばくらいに2ヶ月で4キロ半の減量に成功したと書いたが、今日計測したら66.7kg。6月12日の身体測定時からジャスト6キロ減。半ば冗談のつもりだった65キロ台もすぐそこまできている。あとは甘いものをどれだけ控えられるかだな…。

ジムを出た途端、また土砂降り。毎日のように続くこの一時的局地的豪雨はなんなんだ。

今日で8月も終わり。夏休みなんて全くなかったな。そして、明日はとても大事な日。どうかいいお返事がもらえますように。

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大いなる陰謀

ロバート・レッドフォードの7年ぶりの作品『大いなる陰謀』を観た。この邦題には大いに疑問が残る。原題『LIONS FOR LAMBS』をそのまま直訳してもというのは分かるが、サスペンス映画風に見せての客引きは如何なものか。まだ『戦争は会議室で起きてるんじゃない、現場で起こってるんだ!』の方が…いや、それはないか。トム・クルーズの起用にもいさかか疑問が。他に適役がいそうだけど。

政治家とジャーナリスト。教授と対峙する、才能を浪費するお気楽学生、または戦地へ赴く志高き苦学生。各々が各々の立場の象徴的存在として、別個のシーンで討論し合う。キャストとタイトルに騙されて観た人からすれば、あまりに地味で眠たくなる映画だろう。が、個人的にはある部分非常に耳の痛い、されども深く考えさせられる秀作に思えた。

今の時代、世界最強の敵は人間による悪意より寧ろ、無関心にある。政治的経済的環境的諸問題のそのほとんどは、発端こそ別にあれ、それらを助長し、救いようのないところまで悪化させる無関心がガンになっている。間違いなくその一部であると自覚はしているものの、気がつけば目を背け、瞳を閉じて、そのまま眠りについて翌朝には忘れている。

米国より、他のどの国よりも政治に無関心で、誇りやら愛国心を遠い昔に置き忘れてきた日本人。のうちの一人。「正義と平和なら、私は正義を選ぶ」というルーズベルトの言葉に象徴されるアメリカの庇護の下に失ったものの大きさを、そろそろ自覚しないとまずいだろう。
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三顧の礼

雨の中、4度目となる劇場通い。そのうち1度は劇場の下見だけでお目にかかれなかったので、館長さんにご挨拶するのはこれで3回目。孤軍奮闘でモチベーションを維持するのはとても大変なこと。今日もまず化粧室に入って鏡越しに着合いを入れつつ、まさに三顧の礼だなと独りごちる。

波乱万丈の人生を歩んできた館長さんのお話は面白く、彼の歴史がそのままこの業界の歴史に繋がっているから非常に興味深い。彼独特の鋭い視点から世相を切り、輝きを失ったこの業界、この国の現状を嘆きながらも、それでも希望を失わず、自らの持てる力を何かの形で還元しようと苦心されている。
聞けば聞くほど凄い経歴の持ち主で、周囲からの期待も大きい人なのに、これといった実績もなく、どこの馬の骨とも分からない自分に力を貸してくれるとしたら、それは奇跡的な幸運だなと思う。

一旦帰って、観劇から帰宅途中の友人を半ば強引に誘ってデニーズでブレスト。本筋に入るまでが長いのはいつものこと。物語とは全く関係のない話で2時間ほど潰れる。でも今日は、そのせいでずっとずっと先に進めなかった壁をようやく乗り越えられた。いや、まだ確定じゃないけど。でも光は見えた。感謝。
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筒井康隆、筒井康隆を読む

今年5月に下北沢タウンホールで行われた朗読イベント、『筒井康隆、筒井康隆を読む』をDVDで鑑賞。「語座」の公演で、広瀬未来さん他、ナレーターや声優など、喋りのプロによる朗読は耳に馴染んだが、作家自身による朗読というのは珍しい。『最後の約束』など、自ら声を当てて作品を作ったこともあり、いずれ小説もというつもりはないが、あの筒井康隆が自ら、その独特の世界観を朗読によっていかに披露するのか。朋友であり、日本を代表するジャズピアニスト山下洋輔とのコラボレーションというのも興味深い。

アル中男の幻覚を描いた『おもての行列なんじゃいな』も面白かったが、第二部の関節を駆使してコミュニケーションを図る『関節話法』が最高。昼休みにイヤホンつけて職場のPCで観たのだけど、何度も声を上げて笑ってしまい、同僚に白い目で見られてしまった。
身振り手振りを交えながら、74歳とは思えない流暢な喋りで観客をぐいぐい引っ張る筒井氏。彼特有の少々お下品な表現に眉を顰めることもしばしばではあったが、本当は朗読じゃなくて全てアドリブなんじゃないかと思うほどの自然体で、言葉を巧みに操り、劇場全体を大爆笑の渦に巻き込む。感服。

それにしても、作家に限らず創作家というのは、妄想家とほぼ同義だなと改めて思った。特にSF作家の精神世界というのは常軌を逸している。一歩間違えば病気。現実世界にどっぷりと埋もれて生きていては、物語の世界も狭まる一方。環境変えたいなぁ。できれば何年か日本から脱出したい。

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ペダルをめっちゃ漕ぐ

「Theatre劇団子」の結成15周年記念公演『ペダルをめっちゃ漕ぐ』を観るため赤坂RED/THEATERへ。

チケットは先週の金曜夜に、役者Xに連絡を入れて取ってもらった。なので開演10分前に劇場に着いて、予約済の列に並んだ。間際だったので悪席は覚悟していたが、何故か受付で整理券を渡され、当日券の列に並ばされる。ここで文句の一つも言おうかと思ったが、開演時間も押し気味で、後ろからはぞくぞくと他の客が来ていたので、納得のいかないまま整理券番号通り、列の後ろに回る。イライラしながら待たされた挙句に渡されたのは補助席。しかも割引なしの正規料金。主宰と看板役者が友人で、2004年の公演から毎回観に来ている上顧客に対する扱いがこれか。Xにチケットを頼んだときには、こんな風になるかもということは一言も触れていなかった。だから普通に指定席が取れているものだと思っていたし、こうなると分かっていたらもっと早く劇場に来ることもできたのに。人気劇団の記念公演楽日、平日夜とはいえ満席になるのは意外なことではない。チケットを頼むのも遅かった。でもせめて予め断りがあってもよかったんじゃないだろうか。特別扱いにしろと傲慢に言うつもりは全くないが、非常に残念だし悲しく思う。帰宅後、Xから制作サイドとの交渉に問題があったと謝罪の電話。諸々の事情は分かったし、状況も察することはできるのだけどね。受付では聞いても何の説明もされなかったし。今回はいつも同伴するtellが一緒じゃなくてよかった。

負の感情を抱えたまま開演。「劇団子」得意のスポ魂もの。前回公演に比べ内容は非常に分かりやすく、劇団のカラーが前面に出た非常に爽やかな作品。古株の役者と新人との呼吸も合っていたし、間もよかった。食品偽装で経営難に追い込まれた小さな和菓子屋が、イメージ回復のために自転車レースに出るという時流に乗った物語も、幅拾い層に受け入れられたはず。実際バンバン受けていたし、終演後に隣の客はとても満足した表情で「面白かったね」と笑いあっていた。が、彼らを見ていると、単純に作品を楽しめていない自分が客席で妙に浮いているように感じる。突っ込んだ感想はここには書かないけど、ここ数回の公演で感じていることと全て繋がっているのは確か。
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kimon sightseeing

高校時代の同級生Kから、急遽東京に遊びに来ることになったと一昨日の夜に連絡をもらった。なので今日は仕事を半ドンであがらせてもらい、半日東京観光にお付き合い。

半日で東京のどこを案内したものかと考えもしたが、野郎二人が台場でショッピングもないだろうし、行き当たりばったり思いついたところで互いの近況報告でいいんじゃないかなと。

渋谷駅で待ち合わせ、とりあえずお昼を食べようということになって、彼が興味を示したTFMのスペイン坂スタジオを覘いて、すぐそばの「ESTADIO」へ。オリンピックのサッカー決勝戦を見ながら、その店で働く友人がサービスで出してくれた料理を頬張りつつ、共通の友人の話や、彼の抱えている問題などについてぺちゃくちゃと喋る。
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Kが六本木ヒルズに行ってみたいと言い出したので、雨の六本木をミッドタウン経由でヒルズへ。懐かしさと複雑な感情が入り混じる中、車社会の田舎に住んで歩きなれないKに一息入れさせるためカフェを探す。が、どこも混雑して、なかなかいい店が見つからない。一休みするはずが、けやき坂を下りて、TSUTAYAからFOOD MAGAZINEを経由したところで「麻布十番祭り」に吸い寄せられる。独特の露店が並ぶ十番祭りはとても面白い。が、人多過ぎ。。
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ヒルズに戻り、案内板で「HARBS」を見つける。ここのケーキが非常に美味いのは聞いていたので、これは是非行かねばと半ば強引に友人を連行。途中docomo主催の室内楽コンサートで足を止めながら、ようやく辿り着いた「HARBS」は長蛇の列。夏休み、そして麻布十番祭り開催中の雨の土曜日。当然か。男二人でケーキ屋の列に並び、通された席も屋内オープンテラス。少々恥ずかしくもあったが、でも注文したミルクレープの美味さに度肝を抜かれ、羞恥心も吹っ飛んだ。相当ヤバい。
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ヒルズを後にして、夜は他の友人と月島でもんじゃを食べるのだというKと駅で別れる。お互い数時間じゃ語り尽せない複雑な事情を抱え、それでも希望を捨てずに頑張って今日を生きている。過去を懐かしむより、その経験を活かして未来へ繋げていかなければ。
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