昨夜からの雨は、今朝になっても降り続いていた。
雨男は卒業したというtellだが、彼は大学もできれば卒業したくないタイプだったからなぁ。
高速に乗る前に給油をとGSを探して六本木通りから246へ。
というのは案の定判断ミスで、渋滞に巻き込まれいきなり大きなタイムロス。
でもガソリンが満タン入ったタイミングで雨が上がったので、モチベーションは下がることもなく。
用賀から東名に乗り、一路西へ。
天気もからりと晴れ上がり、絶好のばっ旅日和に。
途中、珍しく魂とは何ぞやという深い話で盛り上がりつつ、名古屋を通過して南紀へ。
伊勢も通り越して、本日最初の目的地「
熊野古道センター」に到着。
尾鷲檜造りのとっても立派なハコ。
こういう施設は得てして…という不安的中で、熊野古道に関する有力な情報はほぼ得られず早々に退散。
仕方がないので、コンビニで買ったガイドブックをペラペラと捲ってみる。
でも熊野ってどこを目指せばいいのかよく分からない。
分からないながらも、とりあえず熊野本宮大社を本日のゴールに定めて車を走らせる。
その途中、海岸線に熊野の観光名所「獅子岩」を発見。
その頃には日も暮れかけていて、暗くなる前に一箇所くらいは写真でもと、一度は通過した道を引き返すことに。
Uターンする場所を探していたら、これも名所の一つである「花の窟」を発見。
実は世界遺産だということも知り、まずはここに立ち寄ってから。

駐車場から参道を抜けると、突如現れるこの巨大な岩窟。
圧巻の迫力に思わず声をあげる。

花の窟は、神々の母であるイザナミノミコトが火神カグツチノミコトを産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵。そして花の窟神社は、日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれており、古来からの聖地として現代でも厚く信仰されている。
岩窟のてっぺんからは、どこぞにえらい長い綱が渡されいた。この大綱、実は約170Mもあるらしく、日本一長いのだそうだ。岩窟上45M程の高さのご神体から、境内の南にある松のご神体へと渡されているらしい。
花の窟神社を出ると、目の前には七里御浜から熊野湾を臨むことができる。
打ち寄せる波の音を聞きながら、うっすらと夕焼けた空を背中に、堤防の上を少し歩いてみる。

堤防の上から見える岩窟。

一旦車に戻り、獅子岩まで引き返す。
獅子巖は熊野酸性岩の風蝕洞。
確かに、獅子の頭に見える。
高さ25Mの奇岩で、国の名勝・天然記念物に指定されている。

獅子岩を後にして、熊野本宮大社へ向かう。
その道すがらで夕飯を食べ、今夜は大社近辺で宿を探す予定だった。
が、明日以降の旅程を考えると、それはかなりキツいスケジュールになりそうだと不安になる。
明朝、夜明けとともに行動を開始したとしても、伊勢神宮へ着くのは何時になるのか。
そもそも、ただでさえ朝が弱い二人が、夜明けとともに行動開始なんて不可能では…。
ということで、急遽予定変更。
熊野本宮大社は諦めて、今夜のうちに伊勢入りすることに。
海の上に浮かぶ、幻想的で美しい満月を横目に伊勢へと北上。
ドライブしながら、行きとは全く正反対な軽い色恋の話などで盛り上がる。
途中、わざわざ旅先で入らなくてもという微妙な洋食屋で、微妙な味のハンバーグを食べる。
そして無事、今夜中に伊勢入り。
外宮近くのおんぼろビジネスホテルにチェックイン。
後半バテバテだったし、明日のためにも、今夜は競馬の予想はほどほどに。
明日は絶対温泉に入ろ。