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20年ぶりの再会
高1のときにクラスが一緒で知り合ったM。2年から文系と理系で教室も遠くなり、部活も弓道部とラグビー部で全く違ったけど、バンドを組んだきっかけでとても仲良くなった。スタジオに入った帰り、安いだけが取り柄のラーメンを食べて、ギターケース背負って「また明日な」と別れた夏の日が懐かしい。

そんな仲だったのに、高校を卒業してから今日まで、一度も会うことがなかった。会うどころか、当時は携帯もなかったし、県外の大学に進学したMの連絡先さえ知らなかった。数年前、偶然mixiに彼がいることを知り、地元に就職した彼と帰郷のタイミングが合えば会いたいねなんてメッセージを交わしたりはしていたのだけど、1年前に実家に戻ってからも、今日までそのチャンスは巡って来なかった。

楽しみでもあり、不安も抱きつつ、若干の緊張感さえ覚えながら、待ち合わせの場所に向かうと、横断歩道の向こうから、恰幅のいいMが現れた。当時は華奢だった体躯の全体に厚みが増し、その顔つきからも、太ったという印象より、貫録がついた感じ。

互いにぎこちない挨拶と笑顔を交わした後、Mの行きつけの飲み屋で、再会の祝杯をあげる。小ぢんまりとした店で、大将も気さくな人だったので、和やかな雰囲気の中、一気に20年という距離が縮まっていく。とはいえ、それだけ長い時間全く別々の道を歩いた二人だ。あの頃と同じように、というわけにはいかない。でも、その距離感は決して不快なものではなく、寧ろ非常に好ましいものに感じた。

不動産業を営む父の会社を継ぐため、一級建築士の資格を取り、他社で修業も積み、今は立派な二代目として手腕を奮っている。のだとてっきり思っていたが、父の椅子に座った期間は意外に短かったらしい。経営方針というか、業務に携わる彼の姿勢が、旧態依然たる考え方の会社と折り合わず、袂を分かち独立。今は別会社で、自分の信念を貫き、納得のいく仕事ができていると胸を張る。そして彼は三児の父親でもある。

これだけ環境が違えば、距離がない方がおかしい。でも不思議と話は噛み合って、互いのことを認め合うことができたし、この関係は今後より素晴らしいものに発展していく予感さえした。

20年という歳月を経て、お互い得たもの失ったものがあり、全てを語らずとも、その瞳の奥に歴史を感じ、あの頃の自分たちを懐かしみながらも、決して立ち止まらず、もっと前へと全力で走り続ける。どちらかでもがそうじゃなければ、こんな再会にはならなかっただろうな。
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