久しぶりに会う友人とランチの約束だったが、待ち合わせた時間がお目当てのカフェの開店時間より少し早かったため、県立美術館で開催中の「ル・コルビュジェ展」へ。

近代合理主義をモダニズムに昇華させ、近代建築の3大巨匠の1人と称されているコルビュジェのことを、実は全く知らなかったのだが、彼の提唱した「輝く都市」はまさにアートで、その設計図や模型を、非常に興味深く鑑賞することができた。東京の国立西洋美術館の基本設計は、彼が手掛けたらしい。今度行くときは、展示物より建物をじっくりと見て来よう。
美術館を後にして、お目当てではないカフェでランチ。久々の再会に与えられた時間は短過ぎたが、互いの近況に癒されたり、勇気をもらったり。
彼女と出逢ったのは、大学卒業後、上京資金を得るためにアルバイトをしていた会員制のフィットネスクラブ。当時は、プールで出逢った彼女の同僚に片想いをしていたので、よく恋愛相談に乗ってもらったものだ。深夜のドライブ、懐かしいなぁ。
上京当日、二人が会社を抜けて空港まで見送りに来てくれたこと、本当に嬉しかった。その時渡された手作りのメッセージカードには、彼女たちからのあたたかいエールが綴られており、機内で読みながら嗚咽を漏らしたことを、今でも鮮明に覚えている。

あの日空港に来てくれた彼女に、次会うときはもっといい報告ができるように。あの頃の気持ちをもう一度思い出して、これからもっともっと頑張ろう。