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告白
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本日公開初日、中島哲也監督の『告白』を観てきた。原作は、昨年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名ベストセラー。教え子に娘を殺された中学教師の復讐劇。賛否両論の衝撃作を、中島監督はどう料理したのか。

特に印象に残ったのは、冒頭とラスト。

オープニングは、ホームルーム。娘が事故死ではなく、このクラスの生徒によって殺されたと、担任の先生が告白するシーンから始まる。あのざわめきの中で、淡々とした口調で喋り続ける先生。誰も聞いていなかったかのように見せて、先生の衝撃的な一言が、一瞬にして教室の空気を変える。生徒たちの声に掻き消されてしまわないよう、声を張って喋っていたわけじゃないのに。生徒たちの心理的変化が、そのまま空気感に連動しており、軸となる教師の語りが一本調子なだけに、それが非常に際立つ。

中島監督ならではの、ポップで極彩色豊かな演出を極力排除し、全体的にモノクロなトーンで展開する中盤。しかし、だからこそ時折挿入されるCGやダンスシーンがよりインパクトを増す。生徒たちのはち切れんばかりの笑顔や、躍動感溢れる踊りは、その内面に潜む陰湿さや残忍さを一層浮き立たせる。

そしてラストのあの台詞。あれは上手いというより、ズルい。最後にあれを言わせるためだけに作ったんじゃないかとさえ思える。「これほど後味の悪い料理は初めてでしょう?」とほくそ笑む監督の顔が目に浮かぶ。

愛だの、希望だの、命の重さだの一笑に付して嘲り、その微かな表情さえも仮面の下には失われている。人の二面性は先天的に備わっているものだろうか。周りを見ていると、必ずしもそうとは限らない気がする。その仮面を手に入れた時、耳元で音がするらしい。人によっては、パチンという軽い音だったり、ドッカーンという轟音だったり。もう随分昔のことだから、自分はどんな音だったか忘れてしまった。
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