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子猫を拾う
どうやら今年は本当に空梅雨模様。
日中チャリンコ漕いで学校に着いたら、Tシャツの背中はびっしょり。
このままじゃ、延期された断水もいずれ近いうちに決行されてしまう。
tanbo090615.jpg
出掛けには水を張っただけだった家の前の田圃に、びしっと稲が植わっている夕暮れ時。
この画像だけ見るとどんだけ田舎なんだって風にも見えるが、実際も結構田舎。

お、なかなかいい画が撮れたんじゃねぇのと思いながら視線を下ろすと、車道に成猫が二匹と子猫が二匹。こいつらの画像も一枚撮らせてもらおうとそっと近寄るが、黒い成猫がさっと逃げ、続いて子猫が一匹逃げる。もう一匹の子猫がじっとして全く動く気配を見せないもんだから、母親と見られる成猫も逃げるに逃げられない。それでも流石にギリギリの間合いに入られると、子猫を案じるような面持ちで、ゆっくりと遠ざかっていった。

一匹だけ取り残された子猫。
コイツ、度胸あるのかバカなのかどっちだと思いながら、よくよく近づいて見てみると、負傷したのか両目ともが塞がっている。目の前で手を振ってみても、全く反応しない。何も見えてないのだ。
cat090615.jpg
ちょうどいいタイミングで現れた姉に相談し、この時間だと動物病院も閉まっているだろうから、ひとまずウチに連れて帰ろうということに。
怪我なのか、病気なのかの判断はできないが、まずは目の周りの目ヤニらしきものを取ってやる。
引っかかれないように子猫をタオルでぐるぐる巻きにして、濡れた脱脂綿で目の周りを丁寧に拭いてやる姉。こういうとき、看護士であり、何匹も犬を飼っている姉は非常に頼もしい。
まともに動物など飼ったこともない自分は、ただ見守るばかり。
catt090615.jpg
処置の甲斐あって、狭いけれども片目の視野を回復した子猫は、なんとか一人で歩けるようになった。ミルクも飲ませてやって、元気も出てきた。だけど…。

この近所では、庭を荒らす野良猫は厄介者扱いでしかない。
母も、当惑の色を隠さず、「かわいそうではあるけれど」と子猫を連れて来たことに非難の声を上げる。
明日動物病院に連れて行くまでと思っていたけれど、母の反対を押してまでウチに上げてやるわけにもいかない。
でも、いくら少し視野が回復したとはいえ、元いた場所に戻せば車に轢かれてしまうかもしれない。

ウチで飼ってやるつもりもないのに、軽はずみに手を差し伸べたことが、単に思慮浅薄な偽善でしかなかったような気になって、急に後悔し始める自分。

結局、他に適当な場所もなく、元いた場所よりは少し安全に思える、でも車道には変わりないところに、子猫を置き去りにする。
道端に頼りなく一匹、声にならない声をあげて、微動だにしない子猫。
こんなことなら、成猫二匹から引き離すようなことをしなければよかった。

夜の帳が落ちる頃、走ってきた車のヘッドライトに照らされた子猫は、やはり一歩も動けなかった。
運転手が気付いて轢かれはしなかったけど、このままじゃダメだ。
このまま無責任に放置して、翌朝車道にコイツの死体が転がっていたら…。

そんな悪い想像が過ぎったとき、恐らく父猫なのであろう黒猫が現れ、続いて母猫も現れて、子猫にヘッドライトを照らし続ける車の前に立ちはだかった。そして、停車した車の前で、庇うように子猫に寄り添った。親猫二匹は、労わるように子猫のことをひとしきりなめてやってから、やがて小さな歩幅でしか歩けない子猫を優しく気遣いつつ、ゆっくりと帰っていった。おそらくは、もう一匹の子猫が待つ場所へ。

なんだかまるで、小学生が学校の帰りに捨てられていた仔犬を拾ってきたときのお話みたい。
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