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風を斬る音
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いかに晴れ男といえど、今日の2人にかかると流石に負けてしまうらしい。数年前に一度銚子を訪れたことがあるのだけど、そのときも半端じゃない大雨っぷりで、ワイパーが全く意味をなさないほどだった。そういえば、先日その人と久しぶりに再会したときも豪雨だったな。雨男と雨女と共に、銚子という相性の悪い土地への小旅行。予報はズバリ当たって、目的地に到着する前にはバッチリ雨。

とにかく雨がやまないことには全く身動きが取れない。さらに連日の睡眠不足と疲労のせいか、頭がズキズキと痛む。天候と体調の回復を待って、「kikuya」という喫茶店に入った。店内には天気が悪いからか、早朝に一仕事終えた後なのか(まさかGWだからってわけじゃないだろうし)、漁師風のオッチャンたち4人が1人1テーブルを占領してまったりしている。1つだけ空いていたテーブルについて、500円のケーキセットを注文し、店員さんから情報交換などしつつ、今後のルートを検討。

小一時間くらいいただろうか。窓の外には、軒下から糸を垂らす蜘蛛。雨の日は獲物が低空飛行するから、低いところに巣を作るらしい。ふと、「雨の蜘蛛は吉兆」という言葉が脳裏を過ぎる。何の根拠もなく、そんな言い伝え自体本当にあるのかどうか知らないけど、なんだかとてもいいことがありそうな気がして、言葉に出してみた。

頭痛が少し和らぎ、雨も小降りになってきたので、まずは「千騎ヶ岩」という雰囲気のある岩場へ。立ち入り禁止という表示はあったが、幸い周りには他に人もいなかったので、柵を越えて岩場まで歩く。岩のド真ん中に大きな風穴があって、雨滴がぽつぽつと落ちてくる。見上げると、まるで屋久島の「ウィルソン株」から空を仰いだときのような神秘的な景色が見えた。森の静けさではなく、打ち寄せる波の音を聴きながら、しばしそこに佇んでみたりして。

犬吠崎に場所を移して、岩だらけの海岸に下りる。びゅうびゅうと吹きすさぶ冷たい風。まるで子供のようにはしゃぎながら、岩肌を歩く3人。砕ける波の向こうには、水平線が緩やかに弧を描く壮大な海。海は広いし、地球は丸い。青空の下で実感したかった紛れもない事実。

漁港市場の試食で若干空腹も満たされつつあったが、折角だから美味しいものを食べようと「kikuya」の店員さんオススメの海鮮料理屋「礁」へ。豪華な海鮮丼とあら汁で舌鼓。

そして最後に訪れたのが広大なキャベツ畑の中に点在する風力発電所。これ一機でおよそ800世帯の電力を賄えるという。その圧倒的な存在感に、言葉も出ない。ヴォン、ヴォンと力強く回る羽の音を間近で聞いていると、様々な想いが去来する。とても静かな気持ちになれたかと思えば、何故か不意に心がざわついたり。不思議。真夏の夜に、この風車の下で一人、時間を忘れて物想いに耽るのもいいかもしれない。

感動を分かち合い、車に戻る頃にまた雨が降り始めた。ガソリンを補給して、帰路につく。運転を代わり、つっちーは後部座席でギターを弾き始める。そして始まった生ライブ。彼の優しい歌声が、車内に響く。洋楽邦楽問わず、どんなリクエストにも応えてくれるつっちー。最高に贅沢なBGMを聴きながら、一緒に歌える曲はハモってみたり。渋滞も歓迎したいほど楽しい時間だった。

旅の終りには、楽しさに比例して寂しさがやってくる。またいつか、こんな幸せな時間を持てるだろうか。
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