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2008/03
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桜隧道
目黒で待ち合わせ、目黒川沿いの桜の隧道を歩く。中目黒まで行くと、川の両脇に飲食店が多いせいか異常なほど混雑する目黒川。五反田方面へ少し歩いただけで全然違うのに。
中目黒まで歩く途中、少し道を逸れたところにある「椀々」へ。駅からは少し離れているし、目立つ看板を出しているでもない、まさに隠れ家的なお店。古民家を改築したような雰囲気のある落ち着いた店内。お酒も料理の種類も豊富で、そして美味い。初めて飲んだシーハイ(=シークワサーハイ)がまた絶妙な味わい。クセになりそう。
毎年桜の季節には桜隧道を通って、この「椀々」に飲みに来よう。
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天空でお花見
部屋の掃除やらPC上のデータ整理などやっつけて、16時にミッドタウンでminと待ち合わせ。クリスマスの時期に案内してもらった記憶を辿りながら檜町公園などをざっと散策。夜になるとまた違うのだろうけど、まだ2年目ということもあって桜の木も少なく若干期待外れな感じ。日中ぽかぽかと暖かかったのに、夕方になって一気に冷え込み、早々に退散。

そして、鬼門だった六本木ヒルズへ約2年ぶりに踏み込む。その間、歯医者に行くために一度潜入しているのだが、バス停→歯医者→日比谷線の最短距離を辿り、周囲に目を向ける余裕すらなかった。
ヒルズ内の店で働いている友人に、借りていたDVDを返すべく施設内をぶらぶらと歩いた後、本日の目的地である展望台 東京シティビューへ。暮れなずむ都内の景色を一望。
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今週末が見ごろの桜、明日は雨の予報が出ていることもあって、展望台フロアには観光客やらカップルで相当賑わっていた。
海抜250Mから青山霊園などの桜を眺めつつ、期間限定でオープンした“天空の花見カフェ”へ。
フロア内では、昨年「PARIS」というイベントで知り合ったミキ サカタさんがプサルタを演奏中。
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古代楽器の透き通る音色を聴きながら、桜色のシャンパンで乾杯。
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優雅な時間を過ごした後、演奏を終えたミキさんと3人でゆっくりとお喋りをしていると、西側の窓から金色の光が差し込んできた。
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楽しいひとときはあっという間に過ぎ行き、今度は煌びやかな都内の夜景を堪能。
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次来るときは友人の店で食事をした後、映画でも観よう。次がいつかは分からんけど。。
Impro Guerrilla Theatre
Gパンの、どうしてここがという箇所がひどく破けてしまい、パンツがまるっと見えてしまう。職場近くの直し屋に出せばすぐ縫ってくれると思ったから破けたまま出勤したのに、最低でも4日から1週間もかかると言われてしまう。今夜は予定があるので、やむをえず「」で新しいGパンを即決購入。経済状況が逼迫しているときに限って、想定外の出費が嵩む。

夜は土田くんと待ち合わせて大崎の「FooTNiK」へ。店内には大型テレビが数台あって、常にサッカーの試合が流れている。仕事帰りのサラリーマンや外国人客も多く、ワールドカップはもちろん、日本A代表の試合や欧州チャンピオンズリーグは盛り上がるのだろう。でも目的はサッカー観戦ではなく、今となっては共演者というよりすっかり1ファンとなっている黒田百合さんの新たなる試み「Impro Guerrilla Theatre」を目撃するため。

一人の客として普通に飲んでいたはずの彼女が、流れる音楽とともに、精霊的な何かが憑依したかのようにふわりと舞い始める。視界の片隅で、賑わう客席の合間を縫うように飛ぶ美しき一匹の蝶。客は、自分たちで作り上げた空間に、何かしら不思議な世界が侵食し始めていることに気付かない。テーブルの上に撒き散らされた煌めく燐粉は、決して目には見えないのだ。

春の夜に軽やかに舞った碧き蝶が、人間の姿に戻って挨拶に来てくれた。僅かな時間で、表面的な話題に終始せざるをえなかったが、強い意志と希望に満ちた瞳で語らう3人の会話は、静かに熱を帯びて非常に心地よかった。5月に控える『helena』本編公演が本当に楽しみだ。
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The Ranking 2007 ~Movie, Book and Stage~
2006年は大晦日にアップした映画(DVDで観た旧作を含む)、舞台、読んだ本のマイベストランキング。2007年も書いたつもりで忘れていたらしい。てことで、今更だけど発表。書店やビデオレンタル屋に行って、何を買おうか借りようか迷ったときの参考にどうぞ。

映画BEST10
1『善き人のためのソナタ』フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督
2『ラブ・レター(韓国版)』 原作 浅田次郎
3『それでもボクはやってない』周防正行監督
4『リアリズムの宿』山下敦弘監督
5『ユア・マイ・サンシャイン』バク・チンビョ監督
6『秒速5センチメートル』 新海誠監督(アニメ)
7『キサラギ』佐藤祐市監督
8『フラガール』李相日監督
9『幸福な食卓』原作 瀬尾まいこ
10『サンキュー・スモーキング』ジェイソン・ライトマン監督
番外『朧の森に住む鬼』performed by劇団☆新感線(ゲキシネ)
番外『クライマーズ・ハイ』原作 横山秀夫(テレビドラマ)
一昨年は100本ほど観た映画だが、昨年は50本強にとどまった。2006年トップはアニメ版『時をかける少女』だったが、昨年はドイツの社会派映画『善き人のためのソナタ』。もう少しタイトルに工夫してほしかった気が。危うくこれほどの名作を見逃すところだった。ラストシーンは秀逸。物語を書いていて何が一番難しいか、個人的には圧倒的にラストシーンだと思う。「終わりよければ全てよし」という格言は強ち間違いではないと思う。
番外の『朧の森に住む鬼』は舞台映像を編集して劇場公開したものだが、その迫力はナマに決して劣るものではなく、見応え充分だった。さすがにDVDではちょっとかなと思うけど、舞台は是非再演してほしい。
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書籍BEST5
1『一瞬の風になれ』佐藤多佳子
2『ソラニン』あさのいにお(漫画)
3『チーム・バチスタの栄光』海堂尊
4『昨日、悲別で』倉本聰(シナリオ)
5『漆の実のみのる国』藤沢周平
読書量は相変わらず少ない。読もう読もうとは思っているのだけど、つい楽をして映像に走ってしまう。そんな中でも今年書籍第一位にランキングしたのは、佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』。これぞ青春。読後に残る清涼感はとても心地よかった。4夜連続でドラマ化もされたけど、それは最悪だった。
『ソラニン』を筆頭に、あさのいにおの漫画は非常にシュールで面白い。店頭に並んでいる漫画は全て大人買いした。
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ステージBEST10
1『シャガール展』@奈良県立美術館 on Dec.15
2『Ray of Light LIVE"Moon and Shining LIVE2007"』@渋谷DUO Music Exchange on Jun.29
3『halftone music presents"MUSIC DIG"』@渋谷O-nest on Oct.5
4『 "helena"序章「hinges」』 KONY@Studio Dansage on Dec.23
5『回転する夜』モダンスイマーズ@THEATER TOPS on Apr.25
6『HONOR』TEAM NACS@銀河劇場 on Mar.22
7『”Ashes and Snow”』ノマディック美術館 on May.9
8『第74回日本ダービー優勝馬「ウォッカ号」』@東京競馬場 on May.27
9『ZOGAKUSAI』miru-project@自由が丘SPOON BREAD on Mar.10
10『PARIS』@La Fuente代官山 on Oct.27
青春18きっぷで奈良まで見に行ったシャガールの『誕生日』。絵の前に立ったときのあの感動は一生忘れないだろう。そして待望のRay of Lightのライヴ。あの美しいハーモニーを生で聞けて嬉しかった。黒田百合さんのダンスも素晴らしかったなぁ。魅了されるっていうのはこういう感覚なのだと実感した。今年5月に「helena」の本編が上演予定。早々にチケット予約を済ませた。楽しみ。北海道出身の劇団「TEAM NACS」の存在は初めて知った。大泉洋を含む5人全ての演者が魅力的。爆発的な動員力の謎をしっかり研究しなければ。そして今年は64年ぶりに牝馬「ウォッカ」がダービーを制覇。あの鬼脚はドバイでも炸裂するのだろうか。
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白雪姫にごはん食べさせちゃダメ
ある用事も兼ねて、友人宅で夕飯をご馳走になる。残念ながらその用事は次回持ち越しになったが、もう一つ、親友の大切な人に会うという目的は果たせた。
部屋に到着すると、テーブルには既にイタリアンレストランさながらにシャンパンとアペタイザーが用意されていた。彼女は次々にサーブされる予定の料理を作っている途中で、簡単な挨拶と乾杯を交わしただけで、すぐにまたキッチンに立つ。男二人は、座ったまま目の前の豪華な食事をせっせと口に運ぶ。
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事故は、その前菜が片付く頃に起こった。

サラダに入っていたリンゴの欠片が、何の拍子だったか、うっかりガムを飲み込んでしまったときのように、ひゅうっと喉に吸い込まれてしまったのだ。ガムなら問題ないし、リンゴにしたってしっかり噛んで食べていれば何事もなかったはずなのに、一噛みもせずに口内を通過したリンゴは、一瞬奥でつっかえた後、じわりと食道に入っていった。

もう少し大きければ入らなかったし、もう少し小さければすんなり胃に落ちていたはずだけど、そのリンゴの大きさは絶妙に食道の幅と同じくらいだったらしい。喉元あたりでつっかえたリンゴは、胃に落ちる手前でしっかりと食道を塞いだ。大量の水を飲んで流し込もうにも、ほんの少しだけ開いた隙間を縫って水だけが流れ落ち、飛んでも跳ねても、しまいには口に指を突っ込んで吐こうとしても全く動かない。心配になった友人と彼女が替わるがわるに背中を叩いてくれるのだが、上にも下にもいってくれない。

ここ最近、なんだか嫌な流れをずっと感じていて(いつもだったらやんでるはずのタイミングで雨が降っていたりとか。まぁ、そんな些細なことばかりじゃないんだけど)、そのうち何か起こるんじゃないかなぁという予感はしていたけど、これだったか。

つっかえた場所がヒドく痛み始め、苦しくて仕方がない。デザートのメロンをよく咀嚼して飲み込んだり、あたたかい紅茶やら、滑りをよくするためにオリーブオイルをスプーン一杯飲んでみたり、ネットで調べた対処法もいくつか試してみたが、どうにもこうにも。

流石に不安になって、友人が救急センターに電話をかけてくれた。土曜日の夜に診てもらえる救急病院を探すだけで30分ほども盥回しされ、やっと見つけたのが西新宿の東京医大。老人がモチを喉に詰まらせていた状況なら死んでいる。救急患者受け入れてくれる病院がなくて死人が出た奈良の事件があったが、そういうことは結構頻繁に起こっているのだろう。

とはいえ、できれば病院には行きたくない。行きたくはないけど、このままではいられない。しばしの葛藤の末、先日ウェディング・パーティーに出席した看護師の友人に電話をして、なんだったらお医者さんの彼に聞いてもらって、それでも解決しなければ医者に行こうと決断。

電話をすると、幸いにも彼がそばにいたらしく、すぐに替わってもらった。こんなことで電話するのは申し訳ないやら恥ずかしいやらで、散々恐縮した後に症状を説明し、専門家の判断を仰ぐ。
彼曰く

「ごはんを飲み込んでみてください」
「え?」
「魚の小骨が喉に引っかかったときによくやるじゃないですか」
「え、えぇ」
「それでもダメなら、医者に行って内視鏡で診てもらった方がいいかもしれませんね」

や、やっぱり?実は最初に浮かんだのがその方法だったんだけど、喉にガッチリ引っかかってるリンゴの上に、ごはんがどんどん蓄積されて、食道が圧迫されて詰まって苦しくなって死んじゃうじゃないかと思って試さなかったのだ。

「あ、あの一応今おかゆは用意してもらってるんですけど」
「おかゆは流れ込んでしまうので、ごはんの方がいいですね」

そ、そっか。ちょっと怖いけど、でもお医者さんが言うんだから大丈夫なんだろうな。丁寧にお礼を言って電話を切り、「申し訳ないんだけど、やっぱおかゆじゃなくてごはんにしてくれる?」と友人に頼む。レトルトのごはんをレンジでチンしてもらい、少しだけ咀嚼して、一気に飲み込む。

すると…

喉元のつかえは驚くほどあっさり、すっと胃に落ちた。

念のため、もう一度ご飯を口に入れてみる。普通に食べられる。

「えと…、落ちた」

あまりにも簡潔なオチに、ホッとするやらおかしいやら。さっきまで死にそうな顔をしていたくせに、一気に食欲を取り戻し、彼女が改めて作り直してくれた料理を次々に平らげた。もちろん、ゆっくりしっかり咀嚼して。

しかしまぁ、とんだ初対面だった。ドキドキしたり、カッコつけたりする必要はないにしても、いきなり最高にカッコ悪い出会い方。彼女の手料理食べて、いきなり便所にかけこみ、指突っ込んでゲェゲェ吐くなんて、かっこ悪いってより、メチャクチャ失礼だ。本当に申し訳ない。

なのに、嫌な顔一つしないで懸命に背中叩いてくれて、それどころか「自分の切ったリンゴのせいだ」と落ち込み、回復後には料理を作りなおしてくれたばかりか、お土産用にタッパー3つ分もおかずを作ってくれた。うーん、しばらくは二人に頭が上がらないな。持つべきものは親友と、その彼女だな。

プライベートな時間にかけた変な電話にも愛想よく適切なアドバイスをくれた医者と看護師の二人にも、感謝感謝。

若干喉に痛みは残るものの、病院にもいかずにすんで本当によかった。白いごはん万歳。これからは新潟に足向けて寝られない。そういえば白雪姫も喉に毒リンゴを詰まらせていたらしいけど、彼女の場合はごはんで飲み込まなくて正解。飲み込んじゃったら、本当に死んじゃってたはずだから。
RAIN ON THE ROOF
冷たい雨の中を渋谷まで歩き、昭和女子大前でバスを下車。kenさんに「味噌一」をご馳走してもらい(ここの味噌ラーメンは絶品)、三茶まで歩いてKと待ち合わせる。一雨ごとに暖かくはなってると思うけれど、その一雨の日には寒が戻るため、朝何を着ていくべきか判断を誤らないようにしないと。

美容師さんの日記で紹介されていた「RAIN ON THE ROOF」へ。店のことが詳しく書かれていたわけではないのだが、単純に店の名前に魅かれた。サイトを見ても、店内の写真が載せられているわけじゃなく、でもピンと来る店ってあるもので。

上京してすぐの頃、ミニFMで喋っていた時期があって、その頃は毎週三軒茶屋に通っていた。だから裏道もそこそこ知ってたりするのだけど。サイトで地図も見たし、さらに美容師さんに道順まで書いてもらったにもかかわらず、「RAIN ON THE ROOF」はなかなか見つからず、雨の中を薄着でぶるぶる震えながら、この辺りのはずという場所をうろうろと歩き回る。

やっと見つけたその店には、看板も出ておらず、まさかここにというビルの壁面に2階へ続く入口のドア。階段を上がると、以前は飲み屋の座敷だったというだだっ広いフロア。高い天井も、床もテーブルも、歴史とあたたかみの感じられる木材が使用され、落ち着いた色みで統一された店内は非常に落ち着く。薬缶の乗った石油ストーブで暖が取れるのも嬉しい。

そんな事情は知りもしないで、有名なバリスタに指導されて先日始めたばかりというオリジナルブレンド珈琲「RAIN DROPS」を注文した。「オーダーいただいたのはお客様が2人目なんです」と感想を聞かれたのだが、お世辞抜きに美味しかったし、何よりネーミングセンスが素敵。店の雰囲気も、店員さんの感じもよかったし、またこの辺でお茶するときにはきっと来ようと思う。
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世田線に揺られて豪徳寺へ移動し、終電までブレスト。とはいっても、ブレストが始まったのは終電1時間前。もう少し早くエンジンがかかるといいのだけど。つい現実逃避してしまいたくなるような大きな問題がいくつも浮かび上がり、目の前の壁の高さに言葉も出ない。そろそろスパートかけなきゃなのに、大丈夫なのか。
あれからもう2度目の桜
午後から仕事を退けて、先日一周忌を済ませたばかりのKさん宅へ上司と供に弔問。田無で同僚2人と合流し、車に乗り込む。途中、八坂駅の前を通るときに「ここがKさんの最寄り駅だよ」と教えられる。そこから車で5分ほどの道のりを歩く、彼の姿を想像してみた。週末にはコンビニで買った競馬新聞を片手に、大好きだった餡子の入った和菓子でも土産に買って、鼻歌を口ずさみながらこの道を歩いたのだろうか。一年前の桜を、彼は見られなかったんだな。
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Kさん宅に着いて、奥さんに出迎えられる。2階に通され、仏壇の前で手を合わせる。1階に下りて、グランドピアノがあるリビングでお茶菓子をいただく。ぽつぽつと広がらない話題が、微妙な間を空けながら続いていく。自分にとってのKさんの思い出話もしてみたけれど、いまだもって全く実感が湧かないのが正直なところ。遺影でもあれば違ったのかもしれないけど、家を訪ねれば玄関のドアを開けてくれるのは彼のような気がしていたし、リビングで懐かしい話を聞きながらも、なんで彼がこの場にいないのだろうとつい思ってしまう。死に目にも会えず、葬儀にも出られなければ、もう二度と会えないのだと思い知らされる瞬間はそうそう持てるものではないのかもしれない。

立川まで送ってもらい、帰りの南武線の車窓からオレンジ色の夕陽を眺めながら、ぼんやりとKさんのことを思い出す。彼にとって自分はどれほどの存在だったのだろう。自分にとって彼は…。

もう顔も声もはっきりとは思い出せない。でも、心に刻み込まれた言葉と、焼きついた思い出だけは忘れない。きっと。ずっと。

夜空を見上げると、ぼんやりとした顔のような朧月。満点の星空を期待していたのだけど。書かなきゃなぁ、約束を果たすべく。近所の霊園の抽選に通らなくて、まだお墓は立ってないらしいけど、決まる頃にはしっかり一本仕上げて墓前に捧げよう。そのためにも、捧げられるようなもの書かなきゃ。
二人芝居と落語
雨上がりに吹く、夜の湿った風が好きだ。近頃は一雨ごとに暖かくなって、ここまで来ると春の足音もしっかり聞き取れる。叩きつけるような雨に打たれた後には、雲ひとつない真っ青な空。恋も仕事も人生も、必ずそうだと誰かが保障してくれたらいいのに。

午後から友人Uの出演する二人芝居『ふたりのひとり』を下北沢「しもきた空間りばてぃ」で観劇。演者二人による朗読劇的なものかと勝手に想像していたのだが、全く違った。舞台は同じマンションに住む「一人暮らしの男女の部屋」で、仕事から帰って各々が過ごす一夜を相互にリンクさせながら物語は展開する。同じ空間にいるのに、そこは男女別々の部屋。行動パターンは似て異なるが、独り言の台詞は会話として成立しているという絶妙なやりとり。中盤ダレるところも多少あったが、舞台の使い方は非常に興味深く、息の合った役者二人の台詞は軽妙で、好感の持てる挑戦も随所に見られて予想以上に楽しめた。何より、Uの女優としての演技の可能性を探る意味でも収穫ありの舞台だった。
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次の三鷹での予定まで時間があったので、吉祥寺まで移動して、久しぶりに井の頭公園へ。一人で来たのは初めてかも。雨上がりの晴れた土曜の午後、公園は家族連れやカップルで賑わっている。そんな中、努めて無感動に園内を横切り、いつか来ようと思っていた「ペパカフェフォレスト」に入る。
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隣席の客が連れてきた子犬に癒されながら、読書やら執筆やら。うーん、夕方からオープンカフェっていうのは選択を間違えたかも。薄着だったので膝掛けをしても上半身が寒い。
だいぶ薄暗くなった頃にtellが合流。新しい名刺の修正案を見せてもらう。イメージ通りに仕上がっているのに、なんか違う。諸々案を出し合うが、結局再度提出ということに。
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三鷹で土田くんと合流し、武蔵野芸能劇場へ。今夜はPMLでお世話になっているAさんのお誘いで「落語馬花」を観賞。PMLで顔を合わせる面々が大勢来場しており、雀荘以外で顔を合わせるのに若干の違和感。野球にも顔出さなきゃなぁ。

落語の感想はtellがBLOGに書いていることに全く共感(手抜き)。4人の噺家の技量の差が顕著に出た会だった。3人目に登場した柳家喬太郎は流石真打。安心して見ていられたし、強烈ながらも親しみやすいキャラクターを大好きになった。長い長いまくらはいつまでも聞いていたかったし、いざ噺の本筋に入るとぐいぐいその世界に引き込まれた。手を叩いて大笑いの連続。面白かったなぁ。

公演後は、PMLの面々と挨拶をして別れ、3人で近くのファミレスへ。中華を食べながらさほど有益とも思えない議論が白熱。譲れないO型二人と、静観するA型一人。コミュニケーションにおける自分の課題は、いざとなるとなかなかクリアできないもんだ。
カシオペアの丘で
重松清『カシオペアの丘で』を読了。執筆中の本の参考になるだろうとtellが薦めてくれた本で、先日仕事のデザイン打ちをしたときに借りて帰った。
巧い。本当に巧い。人物相関図も展開も伏線の張り方も見事。読み手の泣けるツボを完璧に掴んでいて、「はい、どうぞ」とばかりに泣かされる。
登場人物中の一人に纏わる物語は、確かに非常に参考になったし、時期も時期だったので感情移入もし易く、何度も何度も涙腺が決壊した。今だからかもしれないけど、『流星ワゴン』より好きかも(でもナンバーワンはやっぱり『卒業』)。
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時期が時期というのは、執筆中の作品とテーマがリンクするということだけじゃなくて、今日がKさんの一周忌にあたるから。Kさんは今の職場で出会い、一番お世話になった東京の父親のような存在だった人。実際、亡くなる前に病床から電話をかけてきて、「今日は少し体調がいいから喋るぞ。お前を自分の息子だと思って、今から説教をする」と、それこそ本当の親父に言われるような厳しく、それでも愛情に満ちたあたたかい言葉をかけてもらった。心優しき悪戯坊主。そんなイメージがぴったりな、頭がよくて、おおらかで面倒見のいい人だった。あれから1年。彼も星になったのだろうか。「仕方ないやつだ」と今でも見守ってくれているだろうか。

一周忌の法要が終わって少し落ち着くだろう来週にでも、彼のお宅に焼香に行こうと思う。まさか本人の前でそう呼んでいたわけじゃない思うけど、彼の愛した「えりたん」にも挨拶がしたい。

死を悼むことと過去を懐かしむこと。追悼と懐古は似て異なる。立ち止まってただ振り返るのではなく、乗り越えて前に進まなくては。
執筆中の戯曲が書きあがったら、彼の墓前に捧げよう。賞賛の言葉ももらえないし、引導を渡されることもなくなってしまったけど、その日、星の輝く夜空が広がっていてくれたらと願う。
「キッシュ」と「しずく」と「水曜どうでしょう」
正午に向ヶ丘遊園駅で待ち合わせ、フランス人の血を引く友人Aと、彼の兄(T)夫婦のお宅へ。
Aが持参した、彼らの母親が作ったキッシュを、日本酒「しずく」と一緒にご馳走になる。彼らにとっては、このキッシュこそが、所謂「おふくろの味」というやつらしい。「これを食べたら、そこらのキッシュはとてもいただけなくなるよ」と彼らは誇らしげに言う。実際、素朴ながらもあったかみがあってとても美味しかった。
日本酒「しずく」は、「黒龍酒造」が造っている福井の地酒で、滅多に手に入るものではない高級品らしい。一般庶民にはとても理解し難い裏ルートから入手したという超のつくレア品を、有難く戴く。激美味。お酒はそれほど飲めないのだけど、青森の「田酒」や宮城の「すず音」、地元愛媛の「お父さんの密造酒」など、美味しい日本酒は結構好き。
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鍋をつつきながら、夫婦揃ってハマっているという「水曜どうでしょう」のDVDを鑑賞。レンタルもないので、今まで見る機会がなかったのだが、これは面白い。涙ぼろぼろ流しなら、お腹をおさえて大爆笑の連続。なるほどなー。みんなが絶賛する理由がよくわかった。てか、これって毎年tellと行く「行き当たりばっ旅」に通ずるものがある。自分たちも毎年必ず道中ビデオ録画しているのだが、近年は少々マンネリ化しつつあった。でも「水どう」を見て、何がいけなかったのか、どうすればいいのか、何故に初年度の「北海道篇」はあれほど面白かったのか、その理由が少し分かった気がした。

ひとしきり腹筋を鍛えた後、今回のプロジェクトに関して少し話す。Tの奥さんは女優さんで、ミュージカルの舞台に立っている。自分がやろうとしていること、それがいかに大変なことなのか、彼女は所属する団体の中で、その方法を模索しているだけに、非常によく理解してもらえたのがとても嬉しかった。演劇に対する姿勢や想いなどは通じるところがあり、今現在演劇界が抱えている問題を打破するために、やり方は違えど、努力している同志として、今後何かしらの形で協力できたらなと思う。

自転車なら20分の距離だし、ということで「水曜どうでしょう」のDVDを何枚か借りて帰る。また返しに来て、他のも借りるつもり。ヤバい。ハマった。
魯肉飯
旅行先の台湾で「魯肉飯」を食べたという友人のブログを読み、なんだか無性に食べたくなってしまった。個人的には「鬚張魯肉飯」のがお気に入り。テイクアウトで利用していた六本木ヒルズ店は閉店したらしいが、渋谷の道玄坂を上がったところにイートインのお店があるのを発見。早速今日のお昼に自転車飛ばして行ってきた。ランチタイムには魯肉飯と水餃子のセットがあったので迷わずそれをオーダー。でも味は、、、微妙…。紙製の箱に入れてくれたテイクアウトの方が全然美味しかった。一度で顔を覚えてくれた感じのいいオジサン、どこ行っちゃったんだろうなぁ。あの笑顔でもう一度接客されたかった。
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夜はtellに用があって荒川区某所へ。仕事の依頼と、個人的なお願い、各々に関してデザイン打ち。友達だからという理由もあるけど、何より彼のデザインが好きだから、仕事も私用も頼む。彼のデザインは世に出ても普通に通用すると思う。実際「3RDWARE」の企画でデザインしたパンツは高い評価を得たわけだし。本業に家庭に忙しいとは思うけど、時間を見つけてそっちでも活躍してもらいたいものだ。

貸していた本やDVDと一緒に、昨日のtellのブログで、執筆中の本の参考になるのではと書いていた書籍他数冊を家から持参してくれたので、有難く借りて帰る。書いてる物語の粗筋を知っている彼が薦めるわけだから、何かしらのヒントは確実に隠れているのだろうと期待して、1ページ目を捲る。

それにしても、近頃はtellに限らず人に会うのがすごく嬉しい…のは寂しさのせいなのか、それとも齢のせいなのか。数年前、「待ち合わせる」という行為に感動してる人に、「何をまた大袈裟に。こんなの普通じゃん」なんて言ってたけど、なんか分かる気がする今日この頃。
イキウメ
岡本太郎美術館を薦めてくれたNが、これも絶対観ておいた方がいいと強力に推してくれた劇団「イキウメ」の公演『眠りのともだち』を「赤坂RED/THEATER」で観劇。

赤坂の歓楽街は独特な雰囲気で、銀座よりも六本木よりも何故か緊張する。酒瓶を台車で運ぶおじさんに道順を尋ねながら、なんとか辿り着いた「赤坂RED/THEATER」は歓楽街のど真ん中、赤坂グランベルホテル地階にある。一昨年末にオープンしたばかりの、補助席を出さなければキャパ200にも満たない小劇場なのだが、場所柄、スペック、新しさなどから人気上昇中。

人気の上昇度で言えば「イキウメ」も負けていない。先月27日に幕が開いて2週間14公演を予定していたが、あっという間にチケット完売。本来休演日だった今日が追加公演になり、それでも当日券に並ぶ列が出来ていた。小島聖客演とはいえ、どうしてこんなに。そもそも劇団名どうなのよ、と思っていたのだけれど、芝居を観て納得。

夢の中で、これが夢だと気付いてしまったらという「もしも」の発想からスタートして、現実世界に戻れなくなった主人公は、レイヤーという夢の階層を行き来する夢の住人に助けを求める。設定が面白いし、物語は非常に哲学的で興味深い。シンプルな舞台装置でも、美しく合理的で、役者も個性豊かで実力がある。もう一度観たいとさえ思うし、役者仲間には薦めたくなる芝居。次回公演は紀伊国屋を含む全国3箇所ツアー。まさに破竹の勢い。
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観劇後、minが回しているというので久しぶりに恵比寿の「AOYUZU」へ。懐かしい再会などもあり、終電近くまで飲んで帰る。帰宅後は、tellと電話で新しく作り直すことにした名刺のデザイン打ち。執筆もそろそろ本腰を入れなければ。
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Happy Happy Wedding, Lucky Funny Timing
午前中から掃除洗濯など慌しく片付けて、相変わらず着慣れないスーツに袖を通して部屋を出る。一旦職場に寄った後、昨夜髪を切ってもらった青山の美容室へ。忙しい中、好意でセットしてもらっているのに、時間がないと急かしてしまって本当に申し訳ない。
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強風に逆らって、青山通りから宮益坂を一気に下り、渋谷駅から東横線で代官山へ。旧山手通りから少し入った高級住宅地の中に佇む、邸宅風ゲストハウス「GRANADA SUITE」で、本日は友人Kのウェデイング・パーティー。看護師の彼女とは、出演経験のある某劇団の某公演で、彼女の連れだったDに声をかけられ、互いに観客として知り合った。当時、某院のICUに勤務していた彼女は、日々患者の死と直面する仕事を誇りに思いつつも、だからこそ人の死に対して鈍感になりそうな自分をとても怖れていた。誰よりも優しくて、仕事に対して真剣であればこその彼女の苦悩に対して、おそらく月並みな言葉しかかけてあげられなかった自分を、とても情けなく思ったことを覚えている。
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交際記念日に婚姻届を提出し、先月末には乃木神社で婚姻の儀も済ませた二人は、ごく親しい友人たちだけを集めて、チャペルでの指輪の交換と披露宴を行った。バージンロードの両端に青いリボンを通し、後方の列席者からそのリボンを伝って指輪が新郎新婦に渡る。室内にはKが選曲したハワイアンミュージック。開場全体があたたかな空気に包まれた。
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施設地下にある披露宴開場にはオープンキッチンがあって、シェフからも祝福の言葉が。ホテルやレストランの閉鎖された厨房では、怒号が飛び交う殺気立った雰囲気が常だったりするものだが、穏やかな笑顔で仕事をする料理人たちはとても好感が持てた。
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新郎新婦自らが製作した紹介ビデオはとてもよく出来ていたし、カナダ留学を直前に控えたパタンナーの妹さんが、昨日まで夜なべして作った手製のドレスは感動的に美しかった。新婦側友人の三線を伴奏にした琉球音楽、新婦も交えてのフラダンス、新郎側友人が赤ふんで歌った「世界に一つだけの花」の余興も非常によかった。料理も美味しかったし、スタッフの応対も文句なし。新婦側の男性参列者がたった一人しかいなくて(新郎側は医者なので男ばかり)、個人的に少し心細い思いをした以外は(もちろん誰も悪くはない)最高のウェディング・パーティーだった。終始感涙に咽ぶKだったが、最後にKが母に宛てた詫び状を読み上げたときには、こちらまで思い切りもらい泣きしてしまった。
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幼い頃、悪戯に母親の結婚指輪を持ち出して、遊んでいるうちにいつの間にかKはそれを失くしてしまった。ずっと心に引っかかってはいたものの、最愛の人に贈られた指輪の重みを知り、自責の念はより一層強くなった。命尽きるまで愛すると父が母に誓った証を、彼女はなくしてしまったのだ。でも母親は決してKを咎めることはなかった。
泣きながら、何度も「ごめんね」と謝って、Kは自分で買った指輪を母親に渡した。照れながらも、必死に涙を堪える母親の嬉しそうな顔が、今でも目に焼きついている。
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列席者まで幸せな気持ちにさせる、いい宴だったな。新婚旅行は明日からエジプト・ドバイ。惜しいな、今月末なら競馬の祭典「ドバイ・ワールドカップ」が開催されるのに。ま、競馬好きでなければ興味もないだろうけど。それにしても今日は大安でもないのに結婚式ラッシュ。tellやマスピ土田くん他、友人知人が各々5つの式に参列。しかもそのうち3組は直接の知人。なんとも、おめでたい日。晴れてよかった。
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二次会を辞退して、先日もお邪魔した「miru-project」の主宰Sらが移り住んだ曳舟の古民家(彼らは「侘庵(わぶあん)」と呼んでいる)に、土田くんを誘って。今回も到着した時点で、足の踏み場もない混雑ぶり。手作りの餃子が振舞われ、同居人がギターで弾き語り、即興で三味線とアコギのライブも。土田くんもその雰囲気に溶け込み、ギターを借りて歌ったりして。そこで仲良くなったイタリア人女性、来月NHK教育でスタートする伊語講座を担当するらしいのだが、同じタイミングで友人Vは仏語講座担当することになっている。奇遇。
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奇遇といえば、結婚式が5つ重なった偶然もすごいけれど、終電を逃して土田くん宅に向かう電車の中で、先日舞台を観にいったばかりの女優の友達Hにバッタリ。こんな場所で、こんな時間に…。梅の花が咲き誇り、甘酸っぱい香り漂う公園を抜けて土田宅に着いたのが深夜2時。キーボードに向かう土田くんの背後で、少しでもと思い自分のPCを開くが、強力な睡魔に歯が立たない。彼の歌声がいい子守唄になってしまった。内容の濃い一日だったこと。
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