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朧の森に住む鬼
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今年完成したばかりの新宿のシネコン「バルト9」で、演劇と映画の融合「ゲキ×シネ」作品第五弾、劇団☆新感線の『朧の森に住む鬼』を観てきた。劇場スクリーンとはいえ、舞台を映像で観るのはやはり…と思っていたが大間違い。演劇の臨場感はそのままに、映像ならではの表情のアップやカット割り、最高の音響設備で聞く音や台詞も悪くない。映画だと思うとチケット代2500円は高く思えるが、舞台なら格安の値段。個人的には妥当な価格だと思う。
東京・大阪で7万人を動員したこの芝居は、歌あり踊りあり、スピード感溢れるド迫力の殺陣もあり、衣装・装置・照明・音響全てにおいて拘り抜いた最高のエンタメ作品。息つく間もない怒涛の3時間は本当にあっという間。でもただの娯楽作品にあらず、物語もしっかりしており、何より役者陣が素晴らしい。阿部サダヲや古田新太はやっぱり舞台でこそ。そして最高だったのは、主役の市川染五郎。流石は日本を代表する歌舞伎俳優。殺陣も凄かったが、ラストのあの表情は今でも目に焼きついている。こんなに素晴らしい役者だったとは。
客層は8割が女性で、演劇通な感じの人ばかりだったが、普段あまり舞台を観ない人にこそ、是非劇場で見てもらいたいオススメ作品。話題先行の中身のない映画を見に行くくらいなら、プラス700円払ってこっちが正解。もう一度2500円払って観てもいいと思うもの。
最後に、お願いだから改めて映画化なんてしないでほしい。
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PARIS
昼まで仕事をして、大雨の中を代官山に向かう。折角のスーツがびしょ濡れ。予定が変わって、待ち合わせまで少し時間ができたので、ボエムに入って明日の天皇賞の予想など。

15時入りで搬入などを始める。スタッフに混じって動くうちに、だいたいの人物相関図を把握。明らかに人の数が足りないのと、ディレクションすべき舞台監督の不在に驚く。舞台で仕込みの経験はあるから、全体を見渡して出来る範囲の事を手伝う。途中余計な口出しを挟む人間もいたが、数少ない有能な人材のおかげで20時の客入れになんとか間に合った。
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木箱に24本のピアノ線を張り、弓を用いて奏でる古代楽器「プサルタ」と、DJサウンドのミックスで幕を開けたイベント「PARIS」。デザイナーによるファッション・ショウやアクセサリーの販売も行われ、セレブな客で賑わった。
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シーバーを装着して照明まで手伝ったので、客として楽しむ余裕は全くなかったが、ステージを創り上げる一体感だとか、緊張感を味わうことで、いつか手がけようと思っている舞台プロデュースへの想いが再燃するきっかけになったし、幾人かとの貴重な出会いもあし、収穫はあったと思っている。
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一旦職場に戻らなくてはならなかったので、打ち上げはとにかくバラシに参加できなかったのが非常に心苦しい。
ま、何はともあれ連日の終電帰りも今日で一段落。松山帰省から息つく間もなく動き続けて疲労困憊。明日はのんびりとウチで過ごそう。
「PARIS」打ち合わせ
仕事終わりで、急いで青山の美容室へ。給料日後の金曜日で激しく混雑。今回はカラーもお願いしたので思ったより時間がかかった。美容師さんには無理を言って急いでもらった。申し訳ない。

待ち合わせ時間を大幅に過ぎて、代官山「La Fuente」で明日のイベントの打ち合わせに参加。今回はDJで参加する友人のお手伝いなので、どちらかといえば観客寄りの立場でいてもいいのかなと。でもとりあえず進行の説明にはしっかりと耳を傾ける。進行が分かって初めて今回のイベントの概要が掴めた。
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明日の会場の下見をしてから、数人でボエムに移動。イベントの概要に続き、関係者の人物相関図が少しずつ見えてくる。ただ名前と顔が一致しない。とにかく明日だ。
ne.ga.i
ベルコモンズで待ち合わせ、外苑前の「Flaneur」で広瀬さんと久しぶりに食事。ほぼ貸切状態でゆっくりと互いの近況報告など。
一人の知人のある言葉をきっかけに、やりたいことへの向き合う姿勢について熱く語らう。もちろん正否を論ずるわけではなく、色や熱量の差異に面白みを感じる。
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彼女にずっと渡したかったものをやっと渡せた。予想以上に喜んでもらえてとても嬉しい。
そして彼女は、きっと大切にしてくれるはず。
Wiz/Out
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知人が主演する園田監督の初長編映画『Wiz/Out』をユーロスペースで観てきた。冒頭から謎に包まれた緊迫するシーンが繰り広げられ、二つの世界で殺人が連鎖するAパートと、突如世界に誰もいなくなったBパートが絶妙に絡み合い、物語は急激に展開していく。
製作過程から斬新な手法に取り組んだこの映画は、公開前から話題を集めていたが、物語自体はどこか既視感を覚えるもので、群像劇でありがちな人物描写の甘さが目立った。キャストはSNSやBLOGで各キャラクターを演じ、自ら人物と向き合う作業を行ったようだが、本編のみでは感情移入しづらい。世界が一変したとしても、数時間で押し隠していた負の人間性が簡単に露見するものだろうか。
にしても、誰もいない渋谷の街の映像は圧巻。Webと連動した趣向を凝らした力作には脱帽。
シキミ
昨夜はクタクタになりながらも、飛行機を一便遅らせたり、諸々の用事を済ませるためにネットカフェへ。結局家に帰ったのは深夜3時。今回の帰省も、全然ゆっくりできなかったなぁ。

午前11時過ぎの便に変更したので、母を連れて墓参りに。朝起きるのは相当キツかったが、ダルい身体を引きずりながら階下に下りて朝食を食べる。傍には6時に起きて庭仕事を済ませ、柔軟体操をしている父。タフだ。

墓前に供えるためにシキミを4束買う。ウチのお墓用と、母方の祖父母が眠る墓用。二つの墓は、同じ霊園内の、道路を挟んで反対側にある。実はウチのは最近建てたばかりで、今回が初参り。父の実母と、若くして亡くなった父の妹、そして数年前に自ら命を絶った従姉が眠っており、両親の名前が赤く彫られている。いくら赤字とはいえ、生きている人間の名前を刻むのはやめてくれないかなぁ。
一時間ほどかけて、二つの墓にシキミを備え、丁寧に掃除をしたり線香をあげたり。山間を吹き抜ける風の音を聴きながら、静かに死者を想う大切なひととき。やはり頑張って起きてよかった。
因みにシキミにはアニサチンという有毒物質が含まれ、果実を食べると死亡する程。植物として唯一劇物指定されるほどのシキミを、どうして墓前に供えるようになったのだろう。不思議。

松山空港に向かう車中では、案の定父から説教を受ける。昔に比べれば随分と穏やかになった父との口論の末には、自己嫌悪しか残らない。搭乗手続きを済ませ、機内に向かうまでに簡単な謝罪メールを母に送り、父に伝えてくれと頼む。いつになったら孝行息子になれるのか。
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羽田に着いたその足で、恒例行事「荒川区文化祭日本舞踊大会」へ。今年は門下生の誰も壇上に上がらなかったので、先生ご自身が出演。長唄「秋の色種」を踊った。初めて拝見する演目だったが、華麗なる要返しは健在で、雅で美しい踊りにはうっとり。今回は出演者ゼロ、来場者も少なくて、先生は相当寂しい思いをなされたはず。自分も稽古に顔を見せなくなって久しい。何十人もの門下生でいつも賑やかだったお宅に、たまには遊びに伺おう。
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三嶺登山
6時半起床。母が作ってくれたおにぎりをリュックに入れて、7時に家を出る。昨夜10時前には寝床に就いたので、目覚めもすっきり。
川内ICから松山自動車道を走り、川之江JCTで徳島自動車道に入り、井川池田ICで降りる。ここからは昨年の「行き当たりばっ旅四国篇」で通った道と同じ道をしばらく走る。「ばっ旅」では大歩危小歩危を抜けて「かずら橋」が目的地だったが、今回はさらに奥地に入り、途中迂回路もあったりで、「三嶺」登山口のある「名頃」到着までの所要時間はなんと4時間。高速や一般道ではなく、満足に離合もできない山道を4時間、一人で運転した後に登山ってのは結構大変。
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登山靴に履き替え、午前11時に登山口を出発。前回父が訪れたときには登山口からあと数キロは車で入っていくことができたらしいのだが、今は工事中とのこと。登山口までの迂回路で1時間、登山口からさらに1時間。初っ端から計2時間のロスタイムが発生。もちろんその分体力も消耗しているわけで。
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朝、食欲がなく、若くはないから無理に詰め込むわけにもいかず、父もリズムを狂わせていた。それでも父の山道を歩く足取りは確か。背中越しに会話しながら、父に遅れを取らないようについていく。
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熊笹のトンネルを掻き分け、どんどん先へ行く父は、来年喜寿を迎える。77歳まで長生きしたとして、こんな体力あるだろうか。
父の少年時代、そして青春時代の話を聞きながら、一歩、また一歩。戦前、戦時中、そして戦後。どの話も興味深く、若かりし父の姿を想像しながら、タイムスリップしたような気分になる。
誰かに話すのは初めてだという、母にも内緒の父の初恋話は、とても純粋で甘酸っぱく、ドラマのワンシーンのような美しい光景で、こっちまで照れくさくなってしまった。
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山頂に近づくにつれ、紅葉が増してくる。彩りの楽しみが、疲れを紛らわせてくれる。
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四国の山で最も眺望が美しいとされる「三嶺」。予定では下山してるはずの時間なのに、頂上はまだまだ遠い。でもついつい立ち止まって景色を眺めてしまう。
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山を登っていると、見たこともない美しい花を見かけたりする。高山植物の名前とか全然分からないのだけど、唯一知ってるのがこの深山竜胆(ミヤマリンドウ)。空の花を映す、儚いようでとても逞しく咲く山の花。
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真っ青な空に、真っ白な千切れ雲が飛ぶように流れる。
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登山グループの一行を先導する白い犬と出会う。陽気のせいか、通り慣れた登山道に飽きたせいか、大あくびをするシロ(勝手に命名。それもヒネりなし)。
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でも破れたジーパンから覗く膝っ小僧には興味ありのご様子。
以前登った「笹が森」にも山小屋で飼われている犬がいて、道案内をしてもらったことがある。かわいい。でもきっと寂しいんだろうな。
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山頂が見えてきた。
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どんどん先に行く父。
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懸命に追いつく。
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風が強く、手で押さえていないと帽子が飛ばされてしまう。
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そしてついに、登頂。
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二人で写真を撮るために最近父が買った三脚付デジカメで記念撮影。
いつもならここで敷物を広げ、お昼を食べるのだが、刺すような冷たい風がびゅんびゅん吹き荒れていて、とても弁当を広げることなんてできない。
なので、少し下山したところにある岩肌の影で立ち食い。寒くておにぎりはカチコチだけど、でもそれでも山で食べるご飯は美味しい。おにぎりとタクアン。他には何もいらない。
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父には「それほどキツい山じゃない」と聞いていたのに、とってもキツかった三嶺登山。正午登頂予定が、実際には15時になって、かなりハイペースで下山したものの、麓に着く頃にはもう薄暗くなり始めていた。暗いから登山口駐車場までの道程がとても遠く感じられ、なかなか着かないから道を誤ったのかもしれないと不安になる。もしそうなら遭難の可能性も…なんてことが脳裏を過ぎったところに、後方から車のヘッドライト。工事現場から帰宅途中の軽トラには、人のよさそうなオッチャンが一人乗っていて、道を聞いたら、駐車場はもうすぐだけど、乗っていけばいいとドアを開けてくれた。ホッと胸を撫で下ろす。
無事駐車場に到着し、ドッと疲れがこみ上げる。同時に尿意も催してトイレへ。
登山口駐車場の男性用便器の前には↓のような句が。安堵とともに「ふふ」と笑いがこみ上げてきた。はぁ。よかった、遭難しなくて。
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でも運転手にとってはここからがまた長旅で…。父の好きな加藤登紀子を聴きながら、やっとウチに辿りついたのは21時過ぎ。待ちかねていた母と夕飯を食べから、三人で「媛彦温泉」へ。背中を流しながら、「疲れた?」と尋ねるが、へっちゃらだと笑って見せる父。なんてタフな人なんだ。オイラもうぐったりだよ。。
父と遠出して山に登れる機会はあとどれくらいあるだろう。ずっとずっと元気でいてほしい。山登りしながらだからこそ話せることというのがきっとあると思う。もっともっといろんな話を聞かせてほしい。
さて、次はどの山にしようか。
瀬戸内と安藤忠雄
明日の登山は早朝出発。だから今夜は早めの就寝。日曜は午前の便で帰京予定なので、出かけたり人と会えるのは今日の夕方まで。ということで、眠い目をこすりながら朝から動く。
家から車で15分くらい。学生の時分、すぐそばにある野外活動施設はサークルなので利用したことがあったが、ほぼ隣接しているエリエールのゴルフ場は、バイクで一度通り過ぎたことがあるだけだった。そんなだから、そのゴルフクラブの施設内に「エリエール美術館」があるなんて全く知らなかった。製紙会社最大手「大王製紙」の井川一族によるコレクションだけあって、辺鄙な無名の美術館とは思えない豪華な絵画が所蔵されている。さらにこの美術館、設計はなんとあの安藤忠雄。
中にはピカソやローランサンの他、数多くの著名な画家の絵がところ狭しと展示されているのだが、今回の目的はなんといってもシャガール。「ダフニスとクロエ」の全42点や「恋人とブーケ」など。まさかこんな場所でお目にかかれるとは。シャガール特有の青の世界を堪能。現在上野で開催されているシャガール展にも早いとこ足を運ばなきゃ。
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次に訪れたのは松山市中心部に新設された「坂の上の雲ミュージアム」。その名の通り、司馬遼太郎氏の著作『坂の上の雲』に関する資料などを集めた博物館。子規を始めとする松山出身の人物を中心に、近代国家を目指す明治の日本を描いたとても有名な作品。なわけだが、司馬氏本人も危険な思想を孕むとこぼした本だけあって、建設に反発の声も上がったという。実際通読していないので何とも言えないが、個人的にこの美術館を訪れた目的は、やはりここも安藤忠雄による設計であるから。ここもまさに、彼の彼らしい設計。動線の敷き方は「表参道ヒルズ」や、ミッドタウンの「21_21DesignSite」にそっくり。
直島の「地中美術館」、「エリエール美術館」、そして「坂の上の雲ミュージアム」。阪神・淡路震災復興支援10年委員会の実行委員でもあり、瀬戸内海の破壊された自然を回復させるために「瀬戸内オリーブ基金」も設立している安藤忠雄。彼の瀬戸内への強い思い入れがひしひしと伝わってくる。
ちなみに「坂の上の雲ミュージアム」のコンテンツについては、特筆すべき点もなく。
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「坂の上の雲ミュージアム」入口から少し坂を上がると、大正11年に旧松山藩主久松定謨の別邸、現県立美術館分館郷土美術館「萬翠荘」がある。様々な木々に囲まれたフランス風の洋館は、卒業アルバムの記念写真撮影などでよく使用されるのだが、実は初来訪。時間もなく、敷地内をぐるりと回り、無料開放されている一階と階段上まで眺め歩く。
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萬翠荘の裏手にある石段を登ると、漱石が教師として赴任していたときに下宿し、療養に訪れた子規としばし同居生活を送ったという「愚陀仏庵」がある。一階に子規が住み、二階に漱石が住んだ。愚陀仏と自称した漱石は、趣あるこの館で夜な夜な子規と句会を催したという。愚陀仏庵の縁側に腰を下ろし、虫の音を聞きながらしばし時が経つのを忘れる。
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宇和島から高速飛ばして会いに来てくれた友人と合流し、北条に新しく出来た温泉施設「コスタ北条」へ。学生時代、よく夜の海を眺めに来ていた海岸のすぐ裏手にこんなのできたんだ…。情緒も何もないスーパー銭湯風温泉。なんとも微妙。
帰省してこっちの友人に会うたび、田舎の時間は本当にゆっくり流れるのだなと実感する。癒されるが、やはり自分はもうここで生活はできないなと痛感もする。
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今日はもう一人。松山で知り合い、東京で再会し、今は子供を産んで山口にいる友人が偶然このタイミングで帰省していたので会うことに。波乱万丈な人生を生きる彼女の逞しさに敬意を表する。そして強さとは美しいものだなと、今の彼女を見てそう思った。明日のことがあるのでほんの小一時間しか話ができなかったが、もうすっかり母の風格を身につけた彼女の笑顔になんだか励まされたのでした。
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ほんのちょびっとだけしか会えないのに、貴重な時間を割いて会ってくれる友人には本当に感謝。でも会いたい人はもっともっといる。
さ、明日は早い。さっさと寝なきゃ。
砥部動物園のピースくん
お昼前に起きて、テーブルの上にこれでもかってくらいたくさん用意されたお昼を食べる。寝起きでこんなに食べられませんけど。。
外に出ると秋晴れのいい天気。相変わらず草木や野菜で緑いっぱいの庭を抜け、収穫期を迎えた田圃の脇の空地に、父が植えた秋桜が風に揺られるのをのんびりと眺める。長閑。
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門扉のすぐ傍に植えられているライラックは、母の大好きな木。台風で一度枯れてしまったが、その枝からここまで成長した。ライラックはヨーロッパ原産で、モクセイ科の落葉樹。春に白い花を咲かせ、とてもいい香りがする。母が好きだからと、よく登る山の麓にライラックの幼木を植えた父。彼との大切な約束を守るためにも、近いうちに様子を見に行こうと思う。
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二日間の登山の予定が土曜日だけになったので、今日は父と、母を連れてどこかに出かけようということになった。母はカラオケに行きたがったのだが、その前に「砥部動物園」へ。旭山動物園ほどではないが、全国的に見ても規模の大きい、有名な動物園。
知らなかったのだが、ここで飼われているシロクマのピースは、日本で初めて人工飼育によって育てられたのだそう。とても愛らしい彼は園内の人気者だったが、担当飼育員との別離がきっかけで、引篭もりになってしまったのだという。人間に育てられ、人間と同じような感情を抱くようになったピースは、最愛の飼育員さんと離れ離れにさせられて、すっかり元気をなくしてしまったのだ。子育てを放棄した親の代わりに仕方なくとはいえ、動物園での人工飼育が招いた結果。かわいそう。飼育員を連れ戻してあげてはいけないのか。
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広い園内を歩き疲れて、結局カラオケは中止。帰宅して夕飯を済ませた後、一人繁華街に繰り出す。木曜日の午後9時。松山のド真ん中なのに、人少ねぇ~。学生時代にバイトしていた本屋に立ち寄るが、人も雰囲気も一変して居心地も悪く、早々に店を出る。意味もなく、久しぶりに1000円だけパチンコを打ってみたり。することねぇ~。メールで連絡した友人たちからの返事を待つ間、スタバで珈琲を飲みながらノートを広げる。松山からは離れた場所に住んでいる友人も多いし、「旦那が」とか「嫁が」とか「子供が」とか「キャバ嬢が」とかそんな理由でみんな忙しく、なかなか遊んでもらえない。

結局つかまったのは現在宮城在住の元女優M。車で合流し、環状線から少し入った場所にある小洒落たカフェ「haco」へ。ここ数年で似たようなカフェが急増した松山は、人口に対するカフェの比率が一番なのだという(M談)。そんなの全然自慢になんないし。松山の人間はヒマ人ばっかみたいじゃん。
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深夜0時を回って、風呂に入って帰ろうと思っていたところに学生時代の悪友から連絡。17時に打ったメールに今頃気がついたんだとか。スケジュール的に今夜しか会えそうにないので、3時くらいまでファミレスでくっちゃべる。主題は、脇腹の肉について。メタボどうこう言う前に、外肉がヤバい。「なわとび部」を作ることで基本合意。「媛彦温泉」に入って朝方5時頃帰宅。
帰省
でっかいスーツケースと登山リュックを抱えて朝の満員電車に乗る。リュックにはストック突き刺さってるし、かなり傍迷惑。17時まで仕事。こんな日に限って忙しい。羽田から松山行きの最終便に乗って帰省。離陸した飛行機の窓から眼下に広がる光の海を眺める。美しい。でも田舎で見上げる星空の方が何倍も美しいことを知っているからワクワクする。
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空港まで迎えに来てくれた父と運転を替わり、今回の帰省の主目的である「三嶺」登山のことなど話しながら実家へ向かう。久しぶりに会う父はいつも饒舌になる。
空港から実家までは約30分の道のり。台所では母が夕飯の支度中。帰省のたびに、変わらない両親の姿を目にしてホッと胸を撫で下ろす。21時過ぎの遅い夕食は、もちろん母特製の水餃子。変わらない味。美味い。

食後に珈琲を飲みながら少しまったりとして、MY風呂「媛彦温泉」へ。サウナに入って、露天に浸かり、都会で染みついた汚れと疲れを洗い流す。極楽。天候の関係で登山の予定は土曜になったし、今夜はゆっくりと眠れそうだ。
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パフューム
壊れたパソコンを引き取ってもらうため急いで帰宅。集荷に来た日通のおっちゃんが「すいませんね、遅くなって。なんせ○○区一帯一人でやってるもんですから」「○○区一人なんですよ」「○○区を一人でってのは本当に大変です」と強烈にアピール。大変ですね。でもパソコン落とさないでね。

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1985年ドイツで15週連続一位になったベストセラーを、トム・ティクヴァ監督が映画化した『パフュームある人殺しの物語』を観た。谷崎文学を想起させる病的変質恋愛。人並みはずれた嗅覚を持つ主人公は、初めて出会った美女の体臭に異常なほど興奮を示し、ストーキングの末に殺めてしまう。一人目は不慮の事故だった。が、彼のフェティシズムは暴走し、次々と美女を付け狙っては殺し、彼女たちの体臭を瓶に封じ込めていく。
一人目の女性を殺さずにすめば、あるいは彼にもまともな恋ができたのだろうか。体臭にこそ最高の価値を見出す彼の恋愛が正常なはずもないが、そもそも性行為を表す「H」は「変態」のイニシャルであるように、その行為自体何が普通で正しいかなんて決め事はないのだし。
衝撃のラストは、個人的には全く受け入れられず。全編通して映像は美しく、ベルリンフィルが奏でる音楽も素晴らしかったが、あの終わり方でガックシ。映画のラストとしては地味でも、正当な処罰を受け、その残酷な殺され方は匂いとともに歴史に紛れ霧散したではダメなのか。
にしてもこの映画、やはり劇場で見たかった。六本木ヒルズのヴァージンシネマで『チャーリーとチョコレート工場』を上映したとき、劇場にはチョコレートの香りが漂っていたが、芳しい美女の匂いがする映画館っていうのも一度体験してみたい。
keep on
あのオーディションが2004年の12月ってことは、もう3年になるのか。ドイツ在住の女性映画監督Mさんと、心優しき装丁師Tさんと府中で出会ってから。
諸々の事情で頓挫していたM監督の映画だが、本国で奨励金が降り、日本でも協力者を得てついに先月クランクイン。数日前に残った日本ロケを下関で終えてクランクアップ。まだ編集という大仕事が残っているが、来春公開できるように努力するとのこと。長い年月が流れたが、粘り強く待った甲斐があった。
ドキュメンタリー性の高いものからフィクション作品に切り替え、シナリオを再構築していく過程で、主人公は男性から女性になった。でもテーマとなる軸は決してブレることなく、彼女の伝えたいメッセージは揺るぎない。残念ながらキャスティングの予定も変更になってしまったが、来春の公開がとても待ち遠しい。
信じて、願い続ければ、想いはきっと届く。夢は叶うんだ。

映画のこと、家族のこと、仕事のこと、恋愛のこと。日曜夜とはいえほぼ貸切状態の渋谷の居酒屋で、3年の月日を埋めるように丁寧に語り尽くしていく。人と話しているのに、自分と向き合っているような感覚。流石に監督は人間性を引き出すのが上手い。明後日にはドイツに帰国するらしい。日本でも公開されてほしい。でもこの映画を観るためにドイツに旅行するってのも楽しい計画だな。
学食
下北沢の歯医者に変わって二回目の治療。どうやら麻酔が効きにくい体質のようで、もう痛いったらない。仰け反るほどの痛みを堪えつつ、背中にはたっぷりの脂汗。あと何度この痛みに耐えなくてはならないのか。改革には痛みが伴う。明るい未来を信じて頑張るのだ。

まだ口内に痺れが残っている中、駒場東大の学食で夕飯。久しぶりの学食。その雰囲気と値段の安さにテンションが上がる。でもゆっくり食べないと頬っぺたも噛んでしまうので要注意。
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深夜に渋谷の寿司屋で友人たちと合流。そこで某野球チームのユニフォームをプレゼントしてもらった。まだ一度顔を見せただけなのだけれど、これからはなるべく時間を作って参加していこう。
そして友人宅で朝まで麻雀。楽しかったけどぐったり。そろそろモード切り替えていかなければ。
卓球
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真っ直ぐ帰ってシーツを洗うつもりが、久しぶりに駒沢の「アヂト」で夕飯。以前「miru project」を主宰する友人と打ち合わせを兼ねてtellと来た以来。今回も大人様定食。そしてパンケーキのアイス乗せ。ここの食事はどれも手作り感たっぷりで本当に美味しい。

そばにバッティングセンターがあって、食後の運動にと思っていたのに店を出たらすでに閉店。打つ気満々だったものだから、多摩川沿いの「アメリカン・スタジアム」まで足をのばす。久々でやっぱり空振りばかりの一打席目。さて、今度こそと思った矢先にここも閉店。折角来たのにこのまま引き下がるのはあまりに残念なので、朝方まで営業している上の階で大卓球大会。久しぶりにたっぷり汗をかきました。やっぱスポーツは気持ちいいなぁ。てか、普通に身体動かせるって幸せなことだ。
もうすぐ3年
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夕方から渋谷に出て少し買い物など。車を借りて土田くんを拾い、tellと合流して田端のデニーズへ。誕生直後に3週間の出張。少しでも愛娘の傍にいたかっただろうが、強引に連れ出す。ライブ当日が帰国日で、残念ながら一昨日のライブを見られなかったtellに、マスピ本人を前に感想など話しつつ、時間はやっぱりあっという間に過ぎて。

tellを送った後、土田くんを家まで送って、彼の淹れてくれた珈琲を飲みながら結局朝方まで話し込む。今回のライブを終えて見つかった課題点、方向の転換も考慮しながら、これからのマスピについて話し合う。武部聡志をして最高の賛辞を言わしめたマスピの特異性について強調する。そこには本当に自身を持っていいと思うし、正直とても羨ましいと思う。

彼と出逢って、もうすぐ3年が経とうとしている。
ご馳走
渋谷「O-nest」にて、masterpeaceの所属事務所「halftone music」が主宰する音楽イベント『MUSIC DIG』が行われた。所属アーティストを「家族的な」感じでお披露目というコンセプトだったが、今まで行ったマスピのライブの中では一番のビッグイベント。昨夜、電話越しにひしひしと伝わってきた彼の緊張と意気込みは、開演時間を前に客席側に立つこの胸にも、まるで自分のことのように現実味を帯びて激しく甦ってきた。
トップバッターを任された彼は、ブルースハープ一つで「Amazing Grace」を見事に演奏。彼独特のアレンジが効いた賛美歌が美しく響き渡り、大きな拍手と共に幕が開けた。
ホッとした表情とともにニコリと笑顔を見せてピアノの鍵盤の前に座る土田くん。そのままmasterpeaceの1stマキシ『lovers』に収録されている「monogatari」と「lovers」を2曲続けて演奏。若干力が入って硬さの残る演奏ではあったが、心のこもった素晴らしいプレイだった。彼の曲はシンセよりもピアノの方が良さが生きるのかもしれない。
川江美奈子さんが登場し、アイルランド民謡「The Water Is Wide」をピアノ伴奏でマスピと二人で唄う。ゆったりとした美しい旋律に乗った二人のハモリがまた絶品。目を閉じて、じっくりと聴き入る。
masterpeaceはここでひとまず退場。川江さんがピアノの前に座り、中島美嘉に提供した名曲「桜色舞うころ」をしっとりと歌い上げる。そして闘病休養期間中に作ったという新曲「ピアノ」を披露。人と人との繋がり、そして旅立ちを唄ったというこの曲には、言葉では決して言い尽くせない、苦しみから生まれた非常に重いテーマが隠されているのだと思った。いい曲。今月10日リリース。
この後も、日本を代表する名ギタリスト鳥山雄司さん、京都発バイオリンとスパニッシュギターのコンビ「ジェスカ・グランペール」が同じように入れ替わりで登場し、セッションとソロで観客を楽しませた。鳥山さんのギターは言うに及ばず、ジャスカの演奏が最高。関西人ならではのMCの面白さもさることながら、全く異なるタイプの弦楽器が奏でる音色はときに情熱的で、ときに優しく。聴く者をぐいぐい魅きつける。特にバイオリンにはやられた。先日の金原千恵子さん然り、またもや心地よく音に酔わせていただきました。
そしてそして、ついに大御所武部聡志氏登場。鍵盤の前に座ると、事もなげにさらりと物凄い演奏をやってのける。そんな彼が、その才能とセンスを絶賛するマスピも再び登場。masterpeaceの曲で一番支持率の高い名曲「ミキノネ」を、なんと武部さんのピアノと鳥山さんのギター、そして川江さんのコーラス付きという何とも豪華な顔ぶれで演奏。「大樹」と「夜」と「少年」という3つのテーマがハッキリと見えた。圧倒的な太さの幹を持った大樹が目の前にぶわっと浮かんできて、背筋がぞくっとした。あぁ、これが「ミキノネ」っていう曲なんだなと初めて分かった気がした。
最後にはジェスカも合流して、武部さんの「僕らの音楽」と、スティーヴィーの「Overjyoed」を演奏して終了。規模の割りには良質で、とても盛りだくさんなライブでした。美味しいものをお腹いっぱい食べた気分。ゴチソウサマでした。

『Halftone Music Dig』 Set List
01. 「monogatari」 masterpeace
02. 「lovers」 masterpeace
03. 「The Water Is Wide(Irish traditional)」 川江美奈子 & masterpeace
04. 「桜色舞うころ」 川江美奈子
05. 「ピアノ」 川江美奈子
06. Bossa Nova「曲名失念」 川江美奈子 & 鳥山雄司
07. 「Away from Home」 鳥山雄司
08. 「The Song of Life」 鳥山雄司
09. 「Gypsy Dance」鳥山雄二 & ジェスカ・グランペール
10. 「三条大橋の下で」 ジェスカ・グランペール
11. 「Tango Street」 ジェスカ・グランペール
12. 「曲名失念」 武部聡志 & ジェスカ・グランペール
13. 「Princess Reimi」 武部聡志
14. 「ミキノネ」 武部聡志 &鳥山雄司 & 川江美奈子 & masterpeace
15. 「relationship」 武部聡志 & 鳥山雄司 & 川江美奈子 & masterpeace
16. 「僕らの音楽」 武部聡志 & 鳥山雄司 & 川江美奈子 & masterpeace & ジェスカ・グランペール
17. 「Overjoyed(Stevie Wonder)」 武部聡志 & 鳥山雄司 & 川江美奈子 & masterpeace & ジェスカ・グランペール

川江美奈子 http://www.minakokawae.com/
       http://minakokawae.blog.ocn.ne.jp/kawae/
鳥山雄司http://www.toriyamayuji.com/
ジェスカ・グランペールhttp://jusqua.com/

カンバセーションズ
食道裂孔ヘルニアやら肋間神経痛やら風邪やら虫歯やら。三十路過ぎで早くも身体中のあちこちにボロが出始めているのはいかがなものか。幼少期の虚弱体質は水泳、テニス、ラグビーなどスポーツを始めたことで改善されたと思い込んでいたが、日舞を辞め、ジムからも遠ざかり、ロードワークも長続きしない昨今では、体質改悪もやむを得ないところか。毎度毎度お騒がせしては、周囲からの温かいメッセージに救われ、厚意に甘えてしまっているが、そろそろ本気で考えなきゃな。

ハンス・カノーザ監督の映画『カンバセーションズ』。主演は特殊メイクを剥いだヘレナ・ボナム=カーターと、先日観た『サンキュー・スモーキング』でも主役を務めていた中年イケメン、アーロン・エッカート。タイトル通り、男女二人だけのダイアログで展開する、『恋人までの距離(原題:Before Sunrise)』とその続編『Before Sunset』を想起させるオトナな恋愛映画。デュアル・フレームという二分割画面で、同時に互いの心情や過去を映し出すという斬新な手法が取られているのだが、若干の観難さはあるものの、二人の気持ちのズレが浮き彫りになって切なくも面白い。
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別れた女の面影を9年も追い続け、10年ぶりの再会に運命を感じて、またいつかのような輝きを取り戻せると信じてしまうロマンティストな男と、欲情だけはきっちり満たして、一夜明ければ守るべき新たな家族のもとへ帰っていくリアリストの女。やっぱ男は絶対女に勝てないなと思い知らされる映画でした…。
にしても、当初は20年ぶりだった再会の設定が、劇中でどうして10年ぶりってことになってるのだろう。デュアル・フレームに映るあの頃の二人は、どう見ても20歳若いのに。翻訳的な問題なのだろうか。この違和感だけは最後まで払拭できなかった。
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