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府中での勝利と多摩川の夕陽
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年に一回か二回、府中か中山へ行って朝から競馬をするのが楽しみの一つ。府中ならウチ、中山なら千葉方面の誰かの部屋に前日から泊まりこんで、当日は朝の5時過ぎに出発する。今回はG1デーでもなく、開催競馬場でもなく、ましてや土曜日だったりしたので、第1レースに間に合えばいいよねってな感じでお出かけ。

案の定人も少なく、安売りしていた指定席でのんびりと予想。サンデーサイレンスのニット帽を被っていったのが良かったのか、指定席が偶然にも「クの73」だったからか、初っ端から的中しまくり。何連勝したんだっけ。7連勝くらい?まさに神懸かっていた。ところが勝負どころで外してしまい、結果はチョイ浮き。tellも健闘して、久しぶりの二人勝ち。tellは負けると呆れるほど無口になってしまうので、ホッと一安心。

帰り道、多摩川沿いの道で信号待ちをしていたら、土手越しに見事な夕景。朱に染まる空に、薄くのびる秋の雲と、金色の太陽。土手の上ををジョギングするおじさんや、部活帰りの学生たち。美しく、おだやかで、見ているだけで心が浄化されるような秋の夕暮れ。あぁ、これで締切りが三日後じゃなかったらなぁ…。
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虹台所で打ち合わせ
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職場までパソコン持って行き始めたら、いよいよ切羽詰っている証拠。なのに今週末は他のことで頭がいっぱい。全然集中できん。

「Rainbow Kitchen」でtellが来るまでの間、カプチーノで口の周りをあわあわにしながらパソコンを開く。意外とこういうときの方が集中できるのが不思議。で、そういうときは大概スムーズに待ち人が現れるのも不思議。

この店に来るとだいたいアボカドバーガーか、サルサバーガーを注文する。今日はアボカドを頼んだ。美味。食べながら、tellに発注している仕事の打ち合わせ。今回は相当苦しんでいるらしい。今までは大まかなイメージで期待通り、もしくは期待以上のデザインを用意してきたのに。ヒントになればと思って、いくつかのキーワードを渡しておいた。

一旦tell宅に寄って、準備を整えてから車でウチに向う。外車を運転するのは久しぶり。何度かウィンカーのかわりにワイパーを動かしたりはしたけど、無事「丘の湯」へ。ひとっ風呂浴びて、さっぱりして明日のために早めに就寝。うん、まぁそうなんだけどね。でも折角こっ恥ずかしい昔の作品を聴かせてやってたのに、やっぱり即寝しやがった…。
チョコレートコスモス
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仕事前に警察署で新しい免許証を受け取る。失効まで今日を入れてあと五日だった。ゴールドからブルーに降格。5年前の「行き当たりばっ旅」初年度北海道編。標識も中央分離帯も見えない猛吹雪の高速道路を降りて、脂汗を拭い安堵の溜め息をついた直後の出来事。普通左折可でしょって交差点をスムーズに左へハンドルを切ったらサイレン音。一時停止を怠ったため、切符と罰金。旅は始まったばかりだというのに。道に不慣れな観光客を狙いすましたいやらしいネズミ取り。それ以来5年間無事故無違反なのに降格。かなりブルー。

恩田陸『チョコレートコスモス』を読了。小説版『ガラスの仮面』。舞台の知識もキャリアも全くない少女が「天才」だからという理由で、いきなり演劇界最高峰のオーディションで、堂々とベテラン女優と渡り合い、ド肝を抜く演出までしてみせるってのはリアリティに欠けすぎて。各登場人物の視点で描きつつ、基本は三人称で語られていたりする文体にも違和感がある。でも舞台に関わったことがある人間ならいろんな意味で楽しめるはず。

演劇系漫画だと個人的には『ガラスの仮面』より島崎譲の『THE STAR』が好きだったな。何度も泣いたし、今になって思えば、役者を志す一つのきっかけになったんじゃないかと思う。前者はどうしてもあの画に抵抗があった。でも『NANA』や『ハチクロ』で少女漫画にも慣れてきたし、今なら読めるかも。でもあれって40巻以上出てたような。今でも連載続いてんのかな…。

長野県が脱「脱ダム宣言」したらしいが、新しい早口言葉としてもってこい。「バスガス爆発」よりよっぽど難しい。さぁ早口で三回言ってみよう。『脱・脱ダム宣言』
時をかける少女
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渋谷円山町にできた「Q-AXシネマ」(←この劇場、場所は微妙だけどかなり良い)で細田守監督のアニメ『時をかける少女』を観た。当初単館で細々と上映していたこの作品だが、ネット上のレビューで評判が評判を呼び、超のつく話題作となった。劇場数はみるみる拡大、ロングランも間違いなしだろう。『ゲド』が不評を極める中、後継者と目されながら『ハウル』の製作過程でジブリを追われることになった細田監督のスマッシュ・ヒット。さぞや痛快だろう。
で、肝心の映画はというと、これが最高に爽快な青春アニメ。もう甘酸っぱいったらない。アニメの質云々はよく分からないが、時間旅行モノにありがちな過剰に複雑な謎かけもなく、ファンタジックになり過ぎず、シンプルかつアップテンポに胸をキュンと締めつける良質なラブコメ。クライマックスでは熱いものが込み上げる。是非もう一度観たい映画。
大林監督の実写版とは主人公のキャラも映画の内容も全然違う。でも実はリンクしてる人物も登場したりするので、実写版を見ていた方がより楽しめるはず。しかしあの映画は何といっても原田知世がかわいかった。演技は決して上手じゃないけれど、あのあどけない笑顔に全てが許された。こっちももう一回見よ。
一旦帰宅して、自転車でいつものDenny'sへ。すぐ近くに座っていた10人くらいの学生がうるさくて集中できないので、ゆっくりとミートスパを食べながら読書。深夜、すっかり他の客もいなくなってようやく執筆モードへシフト。午前5時就寝目標。
雨ニモ負ケズ
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半年ぶりに会う友人宅でホムパ。いっとき毎月のように催されていた多業種多人種が集うちょっと業界系だけど超まったりお食事会。何品もの豪勢な手作り料理に舌鼓を打ちながら、久しぶりに会ったとは思えない打ち解けっぷりで楽しい時間。

帰り道が同じ方角の女優さんと三軒茶屋まで30分くらい歩いて帰る。映像より敢えて舞台を選び、ステージに立ち続ける彼女。誰かに寄り添い、その暖かい懐に抱かれて穏やかに暮らすことを人一倍欲しながら、強風に傘をへし折られても、豪雨の中でその目をキッと見開き立ち向かっていく。立ち止まるにはまだ早い。
M宮コーポ
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何年ぶりかで西荻窪へ。某有名劇団の演出家によるワークショップで半月ほど通ったことがあるくらいで、ほとんど縁のない街。待ち合わせまで時間があったので、その会場となったスタジオに足を向けてみるも洒落たゲルマニウム・サロンになっていてガックシ。
時間まで駅前のジョナサンでノートを広げる。思い切り煮詰まっている。締切りまであと10日。
以前映画のオーディションで知り合った友人が駅まで迎えに来てくれた。とってもジューシーで美味しい餃子で腹を満たし、コンビニでお酒やつまみを買って彼のアパートへ。築後40年で老朽化も進み、来月には解体作業が始まるという「M宮コーポ」。某SNSサイトでの取り壊しを惜しむ声が非常に気になって、どうしても解体前に訪れてみたかった。
友人の部屋は増築した端の部屋で、外見はさほど古いと思えなかった。しかし他の部屋は…。跳ねれば抜けそうな薄い床の廊下を挟んで両側に、「一応ドアですけど、何か?」的扉が並ぶ。そして廊下の突き当たりには、夜中に催してもきっと我慢するだろうなという集合トイレ。大半の住人は、先月の退去依頼を受けて既に引き払っているらしい。空き部屋になった部屋の扉は、台風前夜の木造住宅よろしくガッチリとクロスに板が打ち付けられている。扉の板より打ち付けられた板の方が頑丈そうなのはきっと気のせい。
そんなアパートだから、いくら増築されて新しめの部屋とはいえ相当…なのかと思っていた。しかしいざ彼の部屋に入ってみて、そこに広がる小世界に息を飲んだ。こざっぱりとして清潔感があり、それでいて暖かみがあって、随所にアート・デザイナーとしてのこだわりが見られる和的空間。そんな中に大画面のMacが白く浮き上がって見える。なるほど。これは・・・素敵だ。
部屋の中に流れる懐かしい昭和歌謡。映画、音楽、絵画、旅行、そして人生について。貴く、贅沢で、心地よい時間の流れの中で、話は尽きることなく止め処なく続く。もう二度と訪れることのできないこの部屋だからこそ、一刻一刻が愛おしい。
まだ薄暗い窓の外で、始発が動き始めた。そろそろ帰らなければ。一旦帰って、今日も仕事だ。何も書けないまま締切り日がまた一日近づいてしまった。でもそれでも、こういう日があるからこそ明日に希望が持てるわけで。
「M宮コーポ」、解体されてしまう前に来られてよかった。T村さん、お邪魔しました。今度は新居で鍋でも囲みながら引っ越し祝いをやりましょう。
masterpeace@mona records
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今夜は下北沢の「mona records」でmasterpeaceのLIVE。本腰入れて次のCD製作に取りかかるため、年内はLIVEを行わない公算が高い。もしそうなら今回が今年最後。新曲披露もあると聞いていたので、とても楽しみにしていた。

ちょっと変わったハコで、ステージも含め半分のスペースが土禁。ソファーや卓袱台的テーブルが置いてあって、中目黒あたりによくありそうなお洒落居酒屋風。雰囲気も所謂ライブハウスっぽい感じではなくて、そのせいもあってか硬いオープニング。最前列に座っていたから余計にアーティストの緊張が伝わってくる。マスピの五本指ソックスも気になる(ホワイトソックスの井口も愛用しているとか)。客同士の距離が離れているからか、反応も微妙。いつも感心するマスピのMCも手探り状態で流暢さに欠く。それでも流石はmasterpeaceと頼りになるサポート二人。徐々に調子を上げ、素晴らしい演奏で最後には客の心をがっしり掴み取っていた。残念ながら新曲は間に合わなかったみたいだけど、じっくりと時間をかけてまた素敵な詩を書いてほしい。

終演後は、メンバーやホームで転んで肘と膝を擦り剥いてまで駆けつけたのに最後2曲しか聴けなかったtellたちと一緒にご飯食べて、お茶をして。時間を気にせずいつまでも一緒にいられたらいいのに。

tell、画像ありがとう。ちゃんと赤ちん塗ってね。破傷風にならないように。
Alfie
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昨夜も遅かったが6時に起きて二俣川の運転免許試験場で更新時講習。重い内容の映画を見せられて朝からテンションが下がる。タイトルは『飲酒運転の報い~破滅への道』。破滅への道って…。でもよくできた映画だったな。里見浩太朗や原田龍二なんかも出ていて見応えあり。タイムリーだってこともあるだろうけど、みんな真剣に観ていた。お金かけて作っただけのことはある。

今夜もシンクロ。ロシアは相変わらず完璧な演技。付け入る隙もない。素晴らしかったのはTRで同点だったスペインを、FRで0.150点差でかわし見事銀メダルを獲得した日本。涙出ました。勇気もらいました。それにしても熱いなぁ、松岡修造。嫌いじゃないです。

ジュード・ロウ主演の『Alfie』を観た。世界一お洒落な街マンハッタンを舞台に、ジュード・ロウ扮する色男アルフィーが何人もの魅力的な女性と恋に落ちる。でも本気で人を愛することを知らない彼は、実はとっても孤独で寂しい男で…。こういうスタイリッシュなラブストーリーも結構好きだな。書き始めた短編に繋がるテーマがあって、今このタイミングで観たのは大きいかも。
それとは全く別だけど、映画の中でアルフィーの父親が彼に残したたった一つのアドバイスがとても印象的だった。
「どんな美人にも、彼女に飽きた男がいることを忘れるな」
でもこんな台詞が心に残る自分に疑問符。

最近引籠もりがちだからだろうか、人付き合いが苦手だった本来の自分の姿が見たくもないのによく見えてヤんなる。孤独は嫌いなのに、人と上手く付き合えなくて気がつけばいつも一人。分かりやすく安らげる場所が欲しいなと切に思う今日この頃。
Don't you think so, Alfie?
シャッター&ラブ、アイデン&ティティ
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昨日自転車を買った。下北沢からウチまで1時間かからないくらい。でもやっぱ遠い。年内の引越し予定はどうなってしまうのか。これから月末は〆切がいっぱい。忙しいのは大歓迎なのだけど、中途半端になるくらいならやんない方がいいわけで。そんなこと考えてても仕方がないので、今は書くことに集中。
自転車のサドルが硬くって、長距離乗ったら確実に痔になりそう。なので昼間渋谷のハンズでサドル専用のクッションを買った。お尻のところが割れていて、尾てい骨が当たって痛い男性用。装着してからまだ乗ってみてないけど、快適だといいな。

夕方渋谷に出てくる用事があるからというのでtellに再来月に控えた「行き当たりばっ旅」用の航空運賃を手渡しに行く。その用事というのが「パルコミュージアム」で開催中の『シャッター&ラブ』という写真展。ネットで検索してみたらちょっと面白そうだったからちょっと覗いてみることに。
被写体にモデルや女優を使っているので、もうそれだけで充分成立している。カメラマンの腕って、どこからがそれなんだろう。光の加減や構図といった技術的な部分はもちろんそうだろうけど、被写体となるモデルさんや、ロケーションの選択といったところもそれに含まれるのだろうか。
何点か好きな写真もあったけど、撮る側と撮られる側の意図がミエミエのあざとい写真もたくさんあって微妙な感じ。狙い過ぎ。カメラってその瞬間を切り取るもんじゃないのか。流行通信とナイキのコラボだからとはいえ、モデルが悉くチョンマークの服や靴を身につけているのにも辟易。先日観にいった「リ・トウキョウ展」の方が個人的には好きだったな。

帰宅後、洗濯をしながらたまたまつけたテレビでシンクロを見た。ロシアの完璧な演技に鳥肌が立った。始まるまでは、どれほど練習を積んだって人間なんだしと思っていた。しかしあれこそまさにパーフェクト。あれに10点つけなかった採点者の気が知れない。日本の演技も素晴らしかったけど、あれを見せられるとぐうの音も出ない。

構想中のネタの参考になりそうだなと思って借りてきた『アイデン&ティティ』を観た。みうらじゅんの漫画原作、宮藤官九郎脚本、そして監督は田口トモロヲ。ディランそっくりの男とか出てこなくていいと思ったし、かなりベタな内容ではあったが、いいヒントをたくさんもらった。
「アイデンティティ」という言葉が流行語になった頃、直訳すると自己認識などというよく分からない言葉を使ってエラそうなことを言ってた輩がたくさんいたが、この映画を観て、「自分らしさ」って何だろうって改めて考えるいいきっかけになった。ま、そんな簡単に答えは出ないんだけど。
「自信を持て」って、「らしさを失わないで」って言ってくれる友人の期待に応えるたには、まず自分が何たるかを見つけなければ。この齢でいまだに「自分探し」やってるのって、大丈夫なんだろうか。
ティファニーで朝食を
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『ハチクロ』を読んでから頭の中にずっと「ムーンリバー」が流れている。仕事をしててもつい口ずさんでいたり。なので久しぶりに『ティファニーで朝食を』を借りて観た。
モンローでなくヘプバーンで本当に良かったと毎回思う。書くことを始めてからこの映画を観たのは初めて。〆切を気にしながら「あ~、全然浮かばねぇ」なんて頭かきむしった後、逃避するように観たのも初めて。ポールみたいに美味しいもの食べさせてくれて、カッコイイ服買ってくれるパトロンがいたらいいのになんてつい思ってしまう。でもって引越しだな、やっぱり。で、「今日は今までにしなかったことをしましょうよ」なんつって、朝からシャンパン飲んで、散歩して。でもその前に最低一冊は自分の本が出版されてなきゃな…。図書館であれやりたい。是非やりたい。ということで、逃避してる場合じゃないな。頑張って書かなきゃ。
近日公開の『カポーティ』、気になる。
青山通り
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渋谷の「ぼてぢゅう燦」でkenさんの誕生祝い。ちょっと顔を出すつもりが、後の予定がなくなったのでゴチの分け前を戴く。待ち人のいるお姉さま方は早々に帰宅。ゴチソウサマでした。

まだ早い時間だし、折角久々に余所行きの格好してるんだしと思って小雨の降る青山通りを歩く。楽器屋、革物屋、雑貨屋など冷やかして、青学のキャンパスも歩いてみたり。青山通りはたくさん思い出もあるし、人もお店もお洒落で好きだなぁ。

伊坂幸太郎『ラッシュライフ』読了。彼の作品に漂うその乾いた空気感が好き。さらに彼は時間軸を操る天才。騙し絵と分かっていても、その謎につい引き込まれてしまった。無理を強引に押し切った部分もあるが、軸を中心に立体的に交差する人物の絡みが面白い。

『ハチクロ』も全巻読破。なるほどね、こりゃ面白いわ。映画はどうなんだろう。流石にこれは一人で劇場に観にいく勇気ないな。てか、キャスティングからしてちょい微妙そう。

帰宅後、親が送ってくれた林檎を食べる。
Start From 0+
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火曜日くらいから職場以外でほとんど人と話してない。会話のない日常。予定のない週末。最近多いなぁ。

以前舞台で共演したことのある黒田百合さんが出演する「テングザル舞踊団」の第7回公演『Start From 0+』を観るために麻布のアトリエ・フォンテーヌへ。昔通っていた養成所(今はもうないけど)がここのすぐ近くにあって、ずっと気にはなっていたのだが劇場に入るのは今日が初めて。

音と光だけで創られた世界の中、マイムを入れたダンスで全てを表現する。言葉を使わなくても、いや言葉を使わないからこそ伝わる何か。発信者の意図するものが受け手に100%伝わるはずもないが、イマジネーションの泉はぐるぐると渦を巻いて、飲み込まれまいと必死に抵抗し、自分なりの世界を構築していく作業もそれはそれで楽しい。まぁ、そんなことはさておき…

クロユリに、心奪われた。

共演した舞台でもダンスは披露しているし、「東京メッツ」で踊る姿も見ているけれど、今回のステージでついにダム決壊。男性的な逞しさと、女性的なしなやかさを併せ持つ神秘さ。彼女の身体が描く直線と曲線の美しさに終始見惚れる。釘付け。
それでも、彼女は全く満足していないらしい。悔しくて仕様がないのだという。踊りの中に自分がなくて魂が壊れそうなのだという。
彼女の意識の高さは以前から感じていたし、共演者たちの中でも際立つオーラを身に纏っていた。近寄りがたいほどの気高さと、透明感を持っていた。それは今でも消えていないし、より洗練されていたようにも見えた。
「期待は裏切らない」「自分自身の問題」
到底理解の及ばない高いレベルで、彼女は苦しんでいるのだと思う。

客出しはするのもされるのも苦手なので、終演後は早々に退散。この街は、目を背け、忘れようとしてる傷口を容赦なく抉ってくるから尚更。帰宅後、余計なものを振り払うように運動。隣り駅までジョギングで往復して、近くの神社の境内で縄跳びが最近の日課。i-pod in アームバンド大活躍。音楽を聴きながらリズムに乗っての縄跳びはかなり楽しい。
プルーフ・オブ・マイ・ライフ
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劇団四季の取材やらで松山から出張中の友人と渋谷で夕食。学生時代一番仲の良かった友人で、今でも交流の続く数少ない地元の友。朝5時起きで出てきて、重い荷物抱えて、相当疲れているはずなのにこうやって会う時間を作ってくれて、とてもありがたい。10年も離れ、生活スタイルも全く違うから、共通の話題も多くはない。昔話や、誰々に子供が産まれたなんて話はすぐに尽きる。この溝が埋まることはないだろうけど、それでも一緒にいて居心地が悪くならないのは、揺るぎない信頼関係。「僕はずっとここにいるから」いつかそう行って見送ってくれたことを思い出す。帰省したとき、彼が「おかえり」って言ってくれるから、また頑張ろうって思えたりもする。

ジョン・マッデン監督『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』を観た。ピュリッツァー賞、トニー賞を始めとする数々の権威ある賞に輝き、世界各国で上演された舞台の映画化。元が戯曲だけに台詞の応酬が面白いのだが、舞台などあまり観ない人には苦手なのかも。精神を病んだ天才数学者の父を介護の末に亡くし、差し伸べられた優しさに立ち直るきっかけを掴みかけても逆に突き落とされて、生きる気力さえ失ってしまった一人の女性。どうしようもなく深く傷ついた彼女の喪失から再生までを描き、明日を生きる希望を見せてくれる映画。最後の語りは、ずっと心に留めおきたいと思う。そして、とにかくグウィネス・パルトロウの演技が素晴らしい。監督とのコンビはロンドンでの舞台かららしいが、それは是非観てみたかった。
幸せになるためのイタリア語講座
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体調があまり芳しくなく、遅く起きる。今日は3つ4つお誘いの声もかかっていたが外に出る気力もなく、最低限の用事を済ませて読書と映画。

夏目漱石『こころ』を再読。昔読んだときとは随分印象が違う。当たり前だけど。もっと精神的にゆとりのあるときに読むべきだったな。長い手紙を最後まで読むのがとてもしんどかった。

友人と行くつもりだったのに結局劇場で観られなかったマーク・フォスター監督の『ステイ』。視点のズレから生じる謎。創り上げられた虚構の世界。謎に歪みと無駄があってテンポが緩むのが残念だが、ありえたかもしれない未来について、死に際に何を想うかを考えさせられる映画。

もう一本。第51回ベルリン国際映画祭で銀熊賞はじめ全4部門を受賞したロネ・シェルフィグ監督のデンマーク映画『幸せになるためのイタリア語講座』。仕事、恋愛、家族。どれも全然上手くいかなくて、俯き加減の色褪せた日常。誰かを傷つけて、誰かに傷つけられて。でも結局最後に救いの手をさしのべるのは、やっぱり誰かのあたたかい心。誰かを好きになって、誰かに愛されて、人は強く優しくなれる。らしい。
inkknot gonna be...LinkLot
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半ドン。kenさんと「光麺」で冷し鶏塩ラーメンを食べて千駄木へ。駅で仕事に向かうSさんとバッタリ。夜に再会することを約束してtell宅へ。予定が長引いているらしく、蝉の鳴き声を聞きながらしばらく外で読書。

某SNSで知り合い、某イベントで偶然対面した映画監督さんと、そのアートな仲間たちがデザインしたTシャツを展示販売している「千駄木空間」へ。彼は不在だったが、代表の方にお話を聞きながら個性溢れる作品を眺める。値段もさほど高くないし、センスが良くてレア感の高いTシャツは購買欲をそそったが、季節は既に夏の終わり。来年もやるなら、もう少し早い時期にやってほしいな。

「千駄木空間」から歩いてすぐのところに、友人AZちゃんのお店「青空洋品店」がある。先月が臨月だったので彼女の不在は明らかだったが、もしかすると絵本作家の夫ayumくんが替わりに店に出ているかもしれないと思い立ち寄ってみる。店は開いていたが、不在。留守番をしている女性から、AZちゃんの無事出産と、ayumくんの所在を聞く。彼はすぐ近くの「猫町」というギャラリーで、知人の個展に顔を出しているらしい。

時間に余裕はなかったが、せめてお祝いの言葉だけでも伝えたくて「猫町」へ急ぐ。急な石段を上がったそのギャラリーでは「なかむらじん展」が開催中。和焼き物とポップアートの融合。面白い。でもゆっくり見ている時間はない。パパになったayumくんにオメデトウを伝え、愛娘野子(のこ)ちゃんの首が座った頃、お祝いを持って宅に伺うことを約束して別れる。

陽が落ちるまでには次の目的地神田に到着したかったので、急ぎ足で日暮里の駅に向かう。あぁ、慌ただしい。でもそんな中、朱に染まった爽やかな秋雲が漂う空には金色の夕陽。足を止め、携帯カメラを向ける。

今は廃校になった神田の今川中学校の教室で、友人の所属する写真家集団「inkknot(インクノット)」の作品展示。「リ・トウキョウ展」と題され、17人のメンバーがそれぞれの視点で捉え、切り取った東京の写真。憧憬、畏敬、愛着、焦燥、各々の東京に対する想いが伝わってくる。が、同時に物足りなさも感じた。夢を喰らい、乾いた愛を叩き売り、光と影の中に幻想を見せる魔物。そんな東京もあってよかったんじゃないか。あと、説明文に近い東京への想いを綴った言葉がそれぞれに添付されていたが、あれはいらなかったんじゃないかな。テーマは明確にしているのだから、あとは写真だけでどれだけ訴えかけられるかだと思う。

最近はブログ用に携帯で撮るくらいだけど、やっぱ写真っていいな。i-podも手に入れたことだし、今度はデジカメを手に入れよう。

個展のハシゴ。たくさんの人と、作品に出逢った。登山におけるロープワークの基本である「inkknot」。絆や結びつき、繋がりを意図してつけられたグループ名はとても素敵だ。そして今日は、そんな繋がりが繋がりを呼んで、新しい世界が広がった。

神田からtell宅に戻り、仕事から帰って来たSさんと寿司の出前を取って夕食。一転、まったりとしたくつろぎタイム。いつも居心地が良くて、ついつい長居をしてしまう。帰り際になって「行き当たりばっ旅2006」の目的地がついに決定。沖縄竹富島からフランス凱旋門、白神山地と二転三転したのだが、最終的にここになるとは…。いずれはと思っていたし、ま、いっか。
目黒川の桜の樹の前で
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毎月一日はただでさえぐるっぐるに忙しいのに、今日は会議なんて入っちゃったもんだからろくに休憩も取れず。もうちょっと考えてくんないかなぁ。と、たまにはボヤいてみたりして。

待ち合わせにギリでなんとか間に合って、中目黒から少し歩いた目黒川沿いにある「HUIT」で広瀬未来さんと夕食。目黒川の桜の樹を目の前に、涼しい秋の夜風の中を散歩するカップルを眺めながら、運ばれてくる美味しい料理と、止め処なく尽きない会話を楽しむ。入ったときはまだ時間が早いこともあってガラガラだったのに、ふと気付いて背後を振り向けばいつの間にやら満席。ジャジーなBGMの音量が大きくて、いっぱいしゃべったから喉が痛い。でも食事も接客も上品で、居心地がとても良い。桜の花の咲く季節に、是非もう一度来てみたいお店。

貸していた本と一緒に、以前作ったラジオドラマ『Memories of You』の中で唯一手元になかった「夏の続き」をMDにダビングして持ってきてもらった。この作品は脚色に携わっているのだが、若いなぁ…。今だったら恥ずかしくてこんな台詞は絶対書けない。

また広瀬さんや『最後の約束』に携わってくれたメンツと作品作りたいなぁ。今度は登場人物も増やして、連続モノとかどうでしょうか。
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Author:ryuu
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