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葉月の終わりに
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 広瀬未来さんに教えてもらった田口ランディのクリスマス短編集『その夜、ぼくは奇跡を祈った』を読了。読了っていっても本当に短いお話が絵本のように描かれているだけだからあっという間に読んじゃったんだけど。
 広瀬さんは年に何度か朗読の会に出演していて(詳しくはリンクしている彼女のブログを参照)、いつも舞台で自分が読みたいと思う作品を探しているらしい。クリスマスに読む本を探していてこの本を見つけ、薦めてくれた。なるほど、あまり彼女らしくない好みの作品だった。3編のうちでも最初の「クリスマスの仕事」が白眉。
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COCOLO COTOBA
仕事を終えて原宿のHMVへ。一昨日ayumくんのパーティーでツッチーが歌って気に入った曲、SUPER BUTTER DOGの『サヨナラCOLOR』を購入。あの心に響く詞とメロディー、オリジナルを聴いてみたくなった。
 原宿から日暮里駅は山手線でちょうど反対側。今夜はtellとayumくんの個展『COCOLO COTOBA in TOKYO』に行く約束をしたのだ。改札で待ち合わせ、「初音小路」という所謂なんたら横町的なこじんまりとした飲み屋が並ぶ細い路地を入った中程に「aji mul(あじまる)」というお店がある。1階がアジア料理を提供するカフェで、2階がギャラリー。
 「天井低いから気をつけてね」と注意されたにもかかわらず階段で頭をぶつけて2階へ。4畳程のスペースの壁にはayumくんの絵が彼の言葉といっしょに飾られている。感覚だけで理解できるものと言葉の力を借りて分かるものがある。彼の絵は言葉の助けがあることですーっと沁み込んできた。彼の優しさと強さが、心を打った。
 気に入った彼の絵はがきを数枚買った。下に降りてグリーンカレーと玉子を練りこんだ焼きそばをいただく。とても美味。個展が終わってもまた食べに来よう。
 tell宅に少しだけお邪魔して、コーヒーを淹れてもらいながら今日買ったCDを聴く。
 「ツッチーの方がいいね」
 二人の共通した意見。tellがツッチーにPCで送ってもらったという小泉今日子ヴァージョンを聴かせてくれた。tellの言うとおり、確かにキョンキョンの方が好きかも。
 「でも、やっぱツッチーの方がいいよね」
 頷き合う二人。すげぇ、ツッチー。今度のライブはいつだろう。
PMリーグオールスターズ
 始発で帰るよとか言っときながらtell宅で語り明かして結局起きたのは昼前。泊まった翌朝には必ず出してくれるコーヒーを飲んで目を覚ます。今日はtellのお母さんが上京されるらしく、Sさんは部屋の掃除に取りかかる。今度は是非ハンバーグを食べにというありがたいお誘いを頂いて彼らの部屋から出ていく。
 一旦帰宅してシャワーを浴びたらもう出かける時間。8月は出版麻雀リーグの特別開催月。その名も「PMリーグオールスターズ」。1チーム4名が14チーム、合計56名の雀士が銀座の雀荘を借り切って三半荘の激闘。チームの総得点数を競った。
 結果、所属する「チーム馬並み」は2ゲーム目に主宰者であり親友のKがまさかの大敗を喫し見事撃沈。個人的には神懸かり的裏ドラ攻撃で、リーグのメンバー中最も苦手とする元プロ雀士から初勝利をもぎ取り、チームの中で一人気を吐いた。
 ゲームが全て終了し、成績発表と賞品授与が始まった頃から疲れのせいか身体の調子が悪くなる。打ち上げにも参加せず、早々に帰宅。体力的にも精神的にも疲労が蓄積しているのだろう。こういう時は人にもついキツく当たってしまいがち。なんとか精神の回復だけでも計ろうと思い、帰りにビデオ屋でアニタ・ユン主演の香港映画『つきせぬ想い』を借りて帰る。もう何回観たか分からないけど、相当ヘコんだときや気持ちがギスギスしてきたなと感じたら必ず借りてしまう映画。
busy but slow day
 今月末が〆切だと思っていた原稿が来月末だと分かり、諦めようと思っていた今週末の予定を決行。もうこうなったら欲張ってやる。
 仕事の後、まずは3ヶ月ぶりに恵比寿の美容室「muse」へ。2ヶ月だと思っていたブランクが一月もズレていて驚いた。でもそれ以上にショックだったのはいつも髪を切ってくれているNORIくんがバイクで事故って頬骨陥没骨折しちゃったこと。数日間サロンをお休みしていたから夏休みでも取っているのかと思っていたのに。だいぶ回復して元気そうではあったが、とても痛々しい。事故っても既に入っている予約のために二日ほどは出勤せざるをえなかったらしいが、そん時サロンに来たお客さんは軒並みゴン引きだったらしい。事故直後の写真を見たが、ありゃ引きますよ…。でも良くなってよかった。お大事にね。
 前回切ってもらった感じが結構気に入ったので、今回も同じように。地元にいる頃から毎回髪型どうするか決められなくてスタイリストを困らせてきたが、とりあえずしばらくは今の感じで定着させるつもり。
 19時に中野の友人D宅(何故か本人は自分ちを「D牧場」と名付けている)でホムパ。だったのだが、美容室で思わず時間を食ってしまい、結局着いたのは20時前。次の予定は21時に千駄木なのに。結局手土産を渡して、食べるだけ食べて退出。到着した時にはD+女性3人、退室時にはD+女性5人になってしまう状況だった。引き留めるDを振り払って部屋を出る。あの後どんな状況になったんだろ…。
 D牧場から中野駅まで結構歩く。駅に着いたのは21時15分前くらい。tellに連絡して21時に始まるライブは絶対見逃したくないから少し早めに行って店の時計とそこにいるみんなの腕時計を止めておくよう依頼。ま、それは無理だったけどライブのスタートを20分押しにしてくれたようだ。Good job!
 千駄木に到着して団子坂をしばらく登ったところにあるハンバーガーの美味しいお店「Rainbow Kitcen」に到着したのが21時20分ジャスト!すばらしい。このお店は先日masterpeaceことツッチーに連れてきてもらった彼の友人が切り盛りしている。表参道にある「KUA'AINA」のハンバーガーに似ていてとても美味しく、さらにヴォリューム満点。
 今夜はここで絵本作家の友人ayum君を主賓に個展のクロージングパーティーと結婚報告会が予定されていた。25日に始まった彼の個展は日暮里駅からすぐ初音小路にあるギャラリー「asi mul(あじまる)で31日まで。10月からフランスに旅立つ彼にとっては出国前最後の個展になる。最終日が平日ということもあって、あと三日を残してクロージングイベントを打ったのだろう。
 店に入り、久々に会うayum君と握手を交わし、ツッチーや近頃交流を持つようになった「マーラシカ」のeimippiさんと挨拶。今日のライブはツッチー主体でeimippiさんコラボレート。聴き逃すわけにはいかないのだ。「ryuuさん待ちでした」と言われ、謝りつつも嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱい。早速ドリンクを頼んでいい仕事をしたtellとSさんの座る卓へ。
 ライブは最高でした。久々のツッチーのライブはもちろん、eimippiさんのピアノとヴァイオリン、店のオーナーの本場仕込みの英語で歌う「TIME AFTER TIME」も素敵でした。そしてツッチーの伴奏に合わせて彼の楽曲「LOVERS」を歌うayumくん。奥さんへの愛がたっぷり込められてて、じーんときちゃいました。
 「Rainbow Kitchen」での時間はとても緩やかで、優しくあったかいものでした。楽しかった。たくさんの素敵な人たちに祝福されるayumくん、人徳です。何はともあれ、おめでとう。オメデトウ。
 ライブが終わってからもayumくんの幸せ話などで盛り上がっていたらいつの間にか終電終了。帰れなくなってしまったので、急で申し訳ないとは思ったけれどtellたちの部屋に泊めてもらうことに。時間を気にしなくていいならと閉店後ayumくんやツッチーと近くのジョナサンで酔い覚ましtell宅に着いてからも話は尽きることなく朝まで語り明かした。
 忙しない一日だったけど、とても心和む一夜になりました。
百足
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 昨日の早朝4時半頃、掌でさわさわと動めく何かに気付き目を覚ますと体長10センチほどの黒いムカデが。確かにその時間に起きようとアラームはセットしていたけど、ムカデに起こしてくれと頼んではいなかったのでビックリして跳ね起きる。振り払う際にズキッとした痛みが走る。
 ウチは一階角部屋で、部屋のすぐ横に駐車場兼用の庭がある。大家さんの趣味で梅や椿など様々な木々に囲まれており、季節の草木を楽しめるのは嬉しいのだが、春から秋まで季節の虫たちまで楽しめてしまう。ドアを開けたらいつの間にかコオロギがいたり、洗濯物と一緒にカマキリもついてきたりする。それくらいなら速やかにご退室願ってすむのだけど、困るのは毒を持ち攻撃してくる大型の蜂やらムカデやら。
 今までは上手く誘導して闘わずして平和を取り戻していたんだけど、今回ばかりはその余裕がなかった。昨日の夕方から腫れはじめ、痛みと痒みに悩まされる。虫さされの薬や姉にもらった抗生物質など塗りこんでみたけど、今朝になっても腫れは一向に収まらず。朝一で病院に行って来たらこんな大げさなことになってしまいました。仕事にも影響するし、食事も満足にできない。このブログも苦労しました。
麻布十番祭
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 仕事帰りに都内最大級の祭りである「麻布十番祭り」へ。すごいとは聞いていたけど、あの人の群れは半端じゃない。三日で五万人という数字にはピンと来ないが、あの人波に紛れて露店を楽しむ気にはもう二度となれない。浴衣着て、うちわ持って、焼きそば食べたりあんず飴頬張ったり、気が向けば金魚掬いてもの…などという状況ではなく、少しずつ押されるように前へ牛歩牛歩。お腹すいてたので小さいお好み焼きとイカ焼きを買って、前を歩く人の服につけないように気をつけて食べて、2ブロックほど歩いたらもうギブアップ。今度の夏は大きな祭りじゃなくていいからゆったりと歩けるところに行こう。来年こそは浴衣着て。
 帰宅後、借りてきた映画『モンスター』を観る。愛を知らない娼婦が、愛を知って愛のために人を殺す。愛のために、殺し続ける。アカデミー最優秀主演女優賞を手にしたシャーリーズ・セロンはこの役のために13キロ太ったらしい。痩せるのは難しいけど、太るのは簡単ではと思いがちだがそれは大きな間違い。普段は綺麗な女優さんがあそこまで化けるには相当の努力と覚悟が必要だったはず。物語自体は痛くて心が健全なとき以外に観ないことをオススメするが、シャーリーズ・セロンの変身ぶりには一見の価値がある。
葬式
 朝、喪服を着て葬祭場へ。焼香をしてから納棺。従兄弟と共に祖母の身体を棺に納める。ゆっくりと、静かに。祖母の身体の重さを腕に感じたとき、そのときになってようやく祖母の死を実感したような気がする。
 葬儀で花を手向けるときはいつも涙が零れる。もう二度と、祖母に会うことは出来なくなってしまう。一つ一つ段階が踏まれ、滞り無く順調に葬儀が進んでいく。当たり前のことのように。誰も異を唱えることなく。
 葬儀が終わり、棺は車に乗って焼き場へ。焼き場のそばには祖父が眠っている墓がある。これから祖母が向かう場所。焼き場に向かう車の中からその墓を見たとき、優しい顔をした祖父が墓石の傍らに立ち、優しく見守っているような気がした。
 祖母の骨を拾い、骨壺に入れる。カランという乾いた音。もう考えないようにしよう。何がなんなのか。今は考えないようにしよう。ただ、祖母の冥福だけを祈ろう。
通夜
 午前中道後に宿泊中の姉夫婦を車で拾い、高知から来る3年前母が入院していたときにお世話になった姉の教え子(という表現も微妙なのだが)Sさんと合流して「久兵衛」でうどんを食べる。ここのうどんは非常に美味い。昼のほんの短い時間だけ営業して、売り切れたら店を閉める。本格手打ちなので注文してから結構待たされるのが玉に瑕だが、食べた途端納得の美味しさ。
 天候はうどんを食べている間に激しい雷雨に。母の入院している病院に到着してすぐ、姉からマッサージに必要だからとハンドクリームを買いに走らされる。戻ると姉とSさんが持参した介護用のクッションを使って、母の腕が楽なように調整を試みていた。姉は今や福祉介護においては日本の権威であり、その教え子のSさんも高知では並ぶ者なし。橋本知事とも対等に話す。こういった専門家が身近にいることは本当に心強い。自分にできることはせめて言われたことをやるだけ。運転手でも使いっ走りでも仰せのままに。帰り際、執刀医と担当医から手術の経過と術後の指示を仰ぎ、病院を後にする。
 一旦着替えに戻って、葬祭場で通夜。念仏を唱えるお坊さんの前には祖母が静かに眠り、祭壇には米寿のお祝いのときに撮った写真が飾られている。通夜が終わり、それぞれ今夜泊まる宿に帰っていく中、祖母の寝顔を見つめる。通夜が終わっても、祖母が死んだと実感がまるで掴めない自分自身に若干動揺する。
 少しだけ自分の時間ができたので、五月に結婚したばかりの友人夫婦の新居に少しだけお邪魔させてもらうことに。披露宴で友人代表の挨拶をさせてもらえるほど仲のいい友達だからこそ、こんなときに無理を言って甘えさせてもらう。ほんの短い時間だったけど、会って話ができてよかった。ずっと身内にしか会っていなかったから、ちょっと息抜きがしたかったのかもしれない。
 もう一度葬祭場に戻り、今夜もかなり遅くに風呂に入って就寝。
祖母の死
 朝7時前に起きて図書館へ。深夜は隣駅のDenny'sを利用するが、日中はレストランや喫茶店などではどうしても騒音が大きすぎて集中できない。
 着いて間もなく、従兄弟の兄ちゃんから一時落ち着いていた祖母の容態が急変したという連絡を受ける。今までにも何度か危篤状態を乗り越えてきた祖母。とりあえず連絡を待つしかない。
 従兄弟からの電話をもらった後、しばらくは書物に目を通そうにも同じところを何度も繰り返し読むだけで全然先に進まず。数時間後、少しずつ落ち着きを取り戻し、ようやく集中できはじめた頃に再度従兄弟から電話。祖母の死を聞かされる。その直後、姉からの電話。
 急いで帰宅して帰省の準備。飛行機のチケットの手配やら喪服を準備したりでバタバタ。手術を終えて連絡を受けた母は結局祖母の臨終に立ち会えなかった。
 なんだかんだと手間がかかり、羽田に到着したのは17時頃だったか。とにかく、最終便の1つ前に乗りたかったのだがギリギリ間に合わなかった。
 2時間ほど空港で本を読んだりして過ごす。滑走路に障害物があるとかで離陸が30分以上も遅れ、松山に到着したのは21時。
 姉と義兄が、祖父母との想い出の寿司屋「奴寿司」にいるというのでリムジンバスで道後へ。幼少の頃よく祖父母と道後の温泉に入った後夕飯をご馳走になったお店。子供だったから、その頃注文する寿司ネタはいつも「玉子」ばかり。寿司屋に行って玉子しか頼まない変な子」という評判は親戚の中でも有名だったらしい。
 「奴寿司」に入るのは恐らく20年ぶりくらいだったが、大将が名前を聞いた途端に思い出してくれたのにはちょっと感動した。もちろん玉子も注文したが、味が変わっていないかどうかまでは流石に分からない。
 姉夫婦は寿司屋から少し歩いた道後温泉の裏手にある民宿のようなホテルに宿泊。実家から乗ってきた親の車を譲り受け、その車を自ら運転して実家のすぐそばにある葬祭場へ。
 葬祭場には祖母の長男と次男がいて、「顔を見てあげて」と言われるままに息もせず眠る祖母のもとへ。穏やかな、安らかな顔だった。危篤状態を何度も乗り越え、記憶も疎らになり、言葉も失ってなお強く生き粘った祖母。明治、大正、昭和、そして平成。4つの時代を戦い抜いた彼女は、名を馳せ功績を残したわけでもないが、偉大なる人だった。
 お盆。祖父が迎えに来てくれたのだろうか。仏のように優しかった祖父に比べて、祖母は厳しい人だった。決して仲のいい祖父母ではなかったが、せめて向こうでは喧嘩しないで二人仲良く子・孫・曾孫の生き様を温かく見守ってほしいと思う。
 問題なのは、祖母の死に顔を見てもいまだその実感が湧かない自分。電話越しに訃報を聞いたときはまだ仕方ないにしても。どちらかといえば祖母より祖父になついていたからなのか。
 祖母の肩に手をやり、額をそっと撫でる。ひんやりと冷たい肌。うっすらと右眼が開き、その隙間から黒目が覗くが、完全に光を失っている。誰が呼びかけても、けっして答えることのない祖母に向けて叔父たちの語る思い出話に耳を傾ける。
 時間も遅くなり、まだ実家にも帰っていなかったが、従兄弟を誘って朝方までやっている近所の温泉へ。風呂に入ってドッと疲れが出たので、10分だけマッサージを頼んで深夜2時に帰宅。
祖母危篤
 朝、職場に着いてすぐ母親からメール。祖母の危篤と、秋に予定されている両親の箱根旅行についても話をしたいから帰宅後電話するようにと。
 睡眠不足やら仕事上のストレスなども重なって帰った途端ベッドに倒れこむも、なんとか母親に電話。ひどく苦しそうな声で電話に出る母親。動揺もしているらしい。何が起きたのか。嫌な予感が脳裏を過ぎる。
 後で聞いた父の話によると、踏み台に乗って洋服ダンスの上に箱を載せようとしていてひっくり返ったらしい。ぐらりと揺れて、畳の上に仰向けに倒れた。全身を打ったが、一番ひどかったのが左手首。木っ端微塵に複雑骨折。救急車で運ばれ、明日緊急手術をすることになったらしい。何をやってんだか。心配は心配だけど最悪な事態でなくて良かった。とはいえ、親元を離れて暮らす不安は募る一方。
世界中が雨だったら
 帰宅後しばらく読書。市川拓司の新刊『世界中が雨だったら』を読了。『いま、会いにゆきます』や『恋愛写真』など彼の作品はファンタジックな恋愛モノで知られているが、どちらかといえばネットで作品を公開して話題になり、初めて書籍化された作品『Separation』のようなミステリーを書く方が好きらしい。「ここにいるのはもうひとりの僕です」と帯にも書いてあったが、彼にはやはり愛情に満ちたあったかい物語を書いて欲しいと思った。知らなかった一面を垣間見ることは必ずしも良いとは限らないと実感。でも「世界中が雨だったら」というフレーズには多くのことを考えさせられた。世界中が雨だったら、その世界の外に出ればいい。だけどさらに外の世界も雨だったり、もしかしたら暴風雨だってこともあるはず。敢えて一歩踏み出す必要がない人にはなかったりする。
 本を読み終えた頃、外で雨が激しく降り始めた。稲光と落雷の音が絶え間なく響く。外に出て西の空を切り裂く雷光を見つめていたら、何故か高校時代の部活動の想い出が頭をよぎった。汚い部室で皮のラグビーボールを唾で磨きながら、遠くの空に光る雷を静かに見ていたあの夏を。
 夜中に入ったJAL便エンジン発火のニュース。何故、よりによって今日…。御巣鷹山日航機墜落事故の遺族たちの怒りはどれほどだろうか。
I LOVE YOU
祥伝社創立35周年記念特別出版として発行された『I LOVE YOU』を読了。男性・女性読者共に絶大な支持を集める話題の男性作家6人による恋愛短編小説。その中には市川拓司・本多孝好といった個人的に大好きな作家も名を連ねており、なんとも贅沢な一冊。
 今回は好きな作家から読み始めたのだが、市川拓司氏の作品が期待し過ぎたのもあるだろうが、とても期待はずれ。一番良かったのは伊坂幸太郎かな。彼独特の世界観は恋愛ものを書かせてもキラリと光るものがある。
 直木賞作家の石田衣良氏の作品はある事情があって特に注意して読んだが、斬新さこそないもののピュアな恋愛をとてもキレイに描いていて、ベタかもしれないけどこういうのが個人的には好きだし、書きたいもの。
アヴェロンの野生児
 故寺山修司が主宰した劇団「演劇実験室・天井桟敷」を母体とし、寺山氏の死後、彼と長く共同演出、そして音楽を手がけたJ・A・シーザー氏によって寺山修司の思想を現代に継承すべく結成されたのが「演劇実験室・万有引力」。その4年ぶりと言われる新作を、出演している職場のお客さんに招待されて、今日初日に観劇してきた。
 「天井桟敷」の芝居は某国営放送の番組で何かの機会に取り上げられており、だいたいどんな感じなのかは分かっていたが、なるほどこういうものだったのかと実際ナマで観て実感。ま、万有引力がどれほど母体に近づけているのかは分からないけど。すごく演劇っぽい。小難しい台詞を並べ立て、ド派手な衣装とド派手な音楽、ド派手な演出で観客の度肝を抜く。なんてったって副題が「ショーペンハウアー的幻想音楽魔劇」ですから。
 しかし初日ということもあってか、役者があまりにお粗末。特にダンスは酷かった。振りがまだ入ってないのだろうが、隣の演者の踊りを盗み見ながら視線がキョロキョロ泳ぎ、一人一人のキレも恐ろしく悪い。難解な台詞を吐くのだから発声や滑舌には特に気を配るべきだが、とてもとても聞き取れない。だからもうそっちにばっか気がいって、劇が終わった頃には観客の頭上にクエスチョンマークが山のように揺らめいておりました。難しい題材を取り上げるなら余計に、キャストは完璧な演技を提供しなくてはならないのだと思ったのでした。
TEAM AMERICA
 仕事を終えて渋谷の「シネ・アミューズ」で『TEAM AMERICA』を観る。現在の世界情勢をこれでもかと言わんばかりに皮肉った話題の映画でもあり、映画の日ということもあって相当の混雑を予想して行ったがさほどでもなく。
 『サウスパーク』は知人から「きっと好きじゃないはず」と言われ未見だが、この映画を観てその意味がよく分かった。こういうものを観ると、笑いよりも嫌悪感でいっぱいになる。笑いってこういうものじゃないと思う。全てをバカにして、ひたすら下品な表現で笑いを誘発するやり方はハッキリ言って嫌い。
 いい映画を観た後は気分も高揚し、ヒロイックな気分になったり、爽快な気持ちになるものだが、渋谷の駅まで帰る道程はとても後味の悪くて、ため息さえついてしまいそうでした。
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ryuu

Author:ryuu
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