The Perfect Storm

Go with the flow...

ジョン・エヴァレット・ミレイ展

開催が決まった1年以上前からずっと楽しみにしていた「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」をBunkamuraの「ザ・ミュージアム」で。彼の代表作『オフィーリア』をどうしてもナマで観てみたかった。英国「テート・ギャラリー」まで行こうかと本気で思っていたくらい。
「オフィーリア」はもちろんのこと、ミレイの描く女性はドラマチックで美しい。どの女性にも眼に強い意志が宿っていて、その意識下に吸い込まれそうになる。「オフィーリア」、感動だったなぁ。立ち尽くして、しばらくその絵の前から動けなかったもの。水辺に浮かぶ若すぎる女性の死が、これほどまでに美しいとは。同作品が戯曲『ハムレット』の悲劇のヒロインであることは非常に有名だが、同じくシェイクスピアの『尺には尺を』から想を得て、テニスンが読んだ詩を基に生まれた「マリアナ」も素晴らしかった。絵の中の女性に鼓動が高鳴るほどの感情を抱いたのは初めて。
名声を得た後の、商業的に描いた肖像画は別にして、彼の描く劇的な作品はどれも生命力に満ちており、今にも動き出しそうだし、喋り出しそうで、何かしらを訴えかけてくる。語りかけてくるそのメッセージを必死に汲み取ろうとして、受信モードをマックスで鑑賞したものだから、美術館を出るときにはもうぐったり。でも開催中にもう一度行けるといいな。奈良で買ったシャガールの『誕生日』の支払いがようやく終わったところなのに、『オフィーリア』と『マリアナ』の複製画がとっても欲しくなった。2枚で12万6千円也。
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手巻き寿司HomeParty

東高円寺の友人宅に寄って、借りていた『攻殻』のDVDを返却。ほんの少しだけオリンピックを見ながら他愛のない話。高校時代からの付き合いで、親友と呼べる間柄。絶大な信頼に裏打ちされた安心感と、適度な緊張感が心地いい。
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西荻窪で友人たちと待ち合わせ、半年前に結婚した友人の新居まで歩く。到着すると既に、朝から張り切って作ってくれた豪華な料理が、長テーブルを所狭しと占領している。名目は手巻き寿司パーティーのはずだったが、他にもあれやこれや見た目に賑やかなディナーがずらり。シャンパンで乾杯し、美味しい料理に舌鼓。各々友人も招いて10人くらいの予定が、相次ぐキャンセルで結局その半数くらいになってしまったが、気の置けない仲間たちと過ごす時間はとても楽しかった。
仕事で途中参加になった新居のご主人は、先日喉に林檎を詰まらせたとき、適切なアドバイスをくれたお医者さん。気恥ずかしさもあって積極的に話せなかったけど、次回はもっと打ち解けられるといい。

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熊谷花火大会

先月の合同誕生会でtell家からプレゼントされた甚平を着て、昼過ぎに外出。中野を経由して久しぶりに関越で北上。関東最大級の規模を誇る熊谷花火大会へ。約1万発が打ち上げられるこの花火大会、毎年40万人が集うらしい。
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一旦熊谷在住の友人宅にお邪魔して、彼女の旦那さんと、かわいい浴衣姿の3人娘と連れ添って荒川河川敷へ。一地方の花火大会と見縊っていたが、大きな間違いだった。隅田川や台場の花火と一歩も引けを取らない、いやもっと凄いかも。少し湿ったラグビー場の芝の上、広島風のお好み焼きを食べながら眺める、真夏の夜空に咲く大輪の華。最高でした。
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帰り道、2歳と4歳の娘たちは両親の腕の中、疲れて寝てしまった。人混みの中、逸れてしまわないように9歳の女の子と手を繋いで帰る。学校のことや、2歳から始めたバレエのこと、将来の夢の話など聞きながら。今どきの9歳って、もうすっかり女性らしさを身につけていて、なんだかこっちの方がドキドキしてしまった。今度彼女がステージで舞う姿も見てみたい。
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友人が娘たちをお風呂に入れて寝かしつけるまで、「花鳥きっぴす」に寄り道。友人宅に戻ると、3姉妹が川の字になって仲良く眠っていた。先日開幕したオリンピックの女子バレーをテレビで観戦しながら、時折彼女たちの寝顔を覗く。新築の家、仲のいい夫婦、そして寄り添い眠る天使たち。愛に満ちた空間の中、とても幸せな夜でした。
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やっぱり今年も奇数だけど

少し遅くなってしまったけど、毎年恒例の、誕生日が5日以内にぎゅぎゅっと詰まったSさん、tellと3人の合同お誕生日会。場所は、引っ越してよりグレードアップしたtell宅。
昨年は七夕の日に開催して、tellの義妹夫婦や土田くんも参加してくれたんだった。あのとき願いごとになんて書いたんだっけなぁ。きっと叶っていないんじゃないだろうか。そもそも、短冊に書いた願い事は誰が聞き入れてくれることになっているんだっけ。

一昨年にデザート担当をクビになった男子二人は、各々ディナーを一品ずつ任されることになって、昨年は確かパスタとローストビーフを作った。今回は集合時間も遅く、事情も違なったため、tellはお酒を買ってきたけど、自分は手ぶらにて参加。ただ食すのみ。申し訳ない。来年はまた一緒に作ろうね、tellくん。

Sさんが腕によりをかけて作ってくれたディナーは、相変わらず豪勢で盛りだくさん。とても大人4人で食べきれる量ではない。8人分くらいあったんじゃないだろうか(下の画像には写っていないけど、もう一つのテーブルにあと大皿が2枚乗っていた)。昼食抜いてまで挑んだが、平らげることはできなかった。でもどれも美味しくて、残りは持ち帰ればよかったと後悔。次回からはタッパーを何個か持参しよう。
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デザートは、今回からのニューカマーがお母さん直伝のヨーグルトケーキを作ってきてくれた。ケーキにココナッツの粉末をふりかけ、その上に馬2頭と羊1匹の動物ビスケットがちょこんと乗っている。記念すべき第一回目の「行き当たりばっ旅」の目的地、冬の日高牧場を髣髴とさせる、とてもキュートでメルヘンチックな作品。Sさんが羊、もちろん馬は男二人。甘すぎず食べやすくて、美味。
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昨年はSさんのお腹の中にいたannちゃん(あ、そういえば短冊にはSさんの安産を書いたような記憶がある。てことは、叶ってるじゃん、願い事)、その成長ぶりはtellのblogで目にしていたけど、直接会うのは実は半年振りくらい。大きくなったし、本当に女の子らしくなった。髪の毛もたくさん生えてきたし(ないときはオッサンみたいだったからなぁ笑)。
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出張で観られなかったtellのために某公演のビデオを持参したのだけど、やっぱりどうしたってannちゃんが気になってゆっくりは見られない。ま、予想はしていたし、今度DVDができたら貸してあげるね。
みんなみんながannちゃんに首っ丈で、大人な会話はほとんどないまま会は終了。でもとても柔らかい空気に包まれた、楽しい時間でした。
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テンノマク

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関東地方は本日より梅雨入り。

終業間際に連絡をもらって、目黒のギャラリー「やさしい予感」へ。桜井大造率いる「野戦之月海筆子(「風の旅団」の後身)」によるテント芝居。その建て込みの様子や役者・スタッフの表情を追った写真展『テンノマク』。今日は最終日に当たり、トークイベントは面白い企画が盛り沢山とのこと。

イベントのスタート直前に会場に到着。壁に写真が展示されただけの何もない一室に、40名ほどが地べた座りで詰め込まれる。やがて照明が落ち、音が盛り上がったところで、覆面・迷彩姿の男が後方から登場。人をかきわけるように匍匐前進で簡易ステージに向かう。面を取った高島政伸氏による独白に近い朗読劇。同じようにけったいな格好で桜井大造氏も登場。高島さんより数倍高めのテンションでの朗読。最前列に座ったスーツ姿の客に、大量の白い唾飛沫が、これでもかというほど降りかかる。本の内容は難しくてよく分からなかったけど、素舞台もいいとこの即興劇としては迫力満点。何もなくても、これほどまでに人を魅きつける芝居はできるのだ。

明転後、両氏によるトークショー。全共闘時代からの苦労話などを交えながら、テント芝居を始めたきっかけ、その意義について桜井氏が語る。貧しく、しかし熱かった日本の若者たち。その面影を色濃く残した桜井氏の表情には、険しさを超えたところにある穏やかさが見えた。

途中から「野戦之月海筆子」と深い関わりのあるチェロ奏者坂本弘道氏や「上々颱風」の白崎映美さんも交えてのクロストークに変わり、最後には坂本氏が一度は燃やした伝説のチェロで、摩訶不思議な宇宙的演奏。

イベント終了後、展示された写真をゆっくりと鑑賞してから会場を後にする。折角目黒に来たのだし、夕飯はもちろん「こんぴら茶屋」のカレーうどん。先日食べたジョナサンのものとは比較にならない美味しさ。満足。食べながら、傘を忘れてきたことに気付き、戻るついでにお遣いも頼まれて再びギャラリーへ。タイミング諸々縁を感じる歌い手さんと共に、雨の目黒を後にする。
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『落語のおけいこ』出版記念落語会

清澄白河の「江戸深川資料館」で行われた『落語のおけいこ』出版記念落語会へ。『落語のおけいこ』は、第十一代目金原亭馬生の監修のもと、PMLでお世話になっているAさんが作った本。落語家も目から鱗の一冊だというから、執筆が一段落ついたら買って読んでみよう。

寿獅子や日本舞踊も楽しめる盛りだくさんなイベントだったが、やはり馬吉さんと馬生師匠の落語が一番。三鷹の「落語馬花」に比べ爆発力はなかったが、静かにじっくりと楽しめるいい話だった。

会の後、PML関係の友人知人の輪に混じり、挨拶ついでに『helena』営業。思わぬ人がチケットを買ってくれた。有難い。いよいよ明後日が本番。ということで、最近お気に入りの狛江のイタメシ屋「Mamma Pasta」で前祝い。都心からは少し離れているのに、店内もお洒落で、接客も素晴らしい。もちろん美味しい。そして値段はお手頃。通ってしまいそう。
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天空でお花見

部屋の掃除やらPC上のデータ整理などやっつけて、16時にミッドタウンでminと待ち合わせ。クリスマスの時期に案内してもらった記憶を辿りながら檜町公園などをざっと散策。夜になるとまた違うのだろうけど、まだ2年目ということもあって桜の木も少なく若干期待外れな感じ。日中ぽかぽかと暖かかったのに、夕方になって一気に冷え込み、早々に退散。

そして、鬼門だった六本木ヒルズへ約2年ぶりに踏み込む。その間、歯医者に行くために一度潜入しているのだが、バス停→歯医者→日比谷線の最短距離を辿り、周囲に目を向ける余裕すらなかった。
ヒルズ内の店で働いている友人に、借りていたDVDを返すべく施設内をぶらぶらと歩いた後、本日の目的地である展望台 東京シティビューへ。暮れなずむ都内の景色を一望。
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今週末が見ごろの桜、明日は雨の予報が出ていることもあって、展望台フロアには観光客やらカップルで相当賑わっていた。
海抜250Mから青山霊園などの桜を眺めつつ、期間限定でオープンした“天空の花見カフェ”へ。
フロア内では、昨年「PARIS」というイベントで知り合ったミキ サカタさんがプサルタを演奏中。
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古代楽器の透き通る音色を聴きながら、桜色のシャンパンで乾杯。
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優雅な時間を過ごした後、演奏を終えたミキさんと3人でゆっくりとお喋りをしていると、西側の窓から金色の光が差し込んできた。
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楽しいひとときはあっという間に過ぎ行き、今度は煌びやかな都内の夜景を堪能。
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次来るときは友人の店で食事をした後、映画でも観よう。次がいつかは分からんけど。。
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Impro Guerrilla Theatre

Gパンの、どうしてここがという箇所がひどく破けてしまい、パンツがまるっと見えてしまう。職場近くの直し屋に出せばすぐ縫ってくれると思ったから破けたまま出勤したのに、最低でも4日から1週間もかかると言われてしまう。今夜は予定があるので、やむをえず「」で新しいGパンを即決購入。経済状況が逼迫しているときに限って、想定外の出費が嵩む。

夜は土田くんと待ち合わせて大崎の「FooTNiK」へ。店内には大型テレビが数台あって、常にサッカーの試合が流れている。仕事帰りのサラリーマンや外国人客も多く、ワールドカップはもちろん、日本A代表の試合や欧州チャンピオンズリーグは盛り上がるのだろう。でも目的はサッカー観戦ではなく、今となっては共演者というよりすっかり1ファンとなっている黒田百合さんの新たなる試み「Impro Guerrilla Theatre」を目撃するため。

一人の客として普通に飲んでいたはずの彼女が、流れる音楽とともに、精霊的な何かが憑依したかのようにふわりと舞い始める。視界の片隅で、賑わう客席の合間を縫うように飛ぶ美しき一匹の蝶。客は、自分たちで作り上げた空間に、何かしら不思議な世界が侵食し始めていることに気付かない。テーブルの上に撒き散らされた煌めく燐粉は、決して目には見えないのだ。

春の夜に軽やかに舞った碧き蝶が、人間の姿に戻って挨拶に来てくれた。僅かな時間で、表面的な話題に終始せざるをえなかったが、強い意志と希望に満ちた瞳で語らう3人の会話は、静かに熱を帯びて非常に心地よかった。5月に控える『helena』本編公演が本当に楽しみだ。
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Happy Happy Wedding, Lucky Funny Timing

午前中から掃除洗濯など慌しく片付けて、相変わらず着慣れないスーツに袖を通して部屋を出る。一旦職場に寄った後、昨夜髪を切ってもらった青山の美容室へ。忙しい中、好意でセットしてもらっているのに、時間がないと急かしてしまって本当に申し訳ない。
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強風に逆らって、青山通りから宮益坂を一気に下り、渋谷駅から東横線で代官山へ。旧山手通りから少し入った高級住宅地の中に佇む、邸宅風ゲストハウス「GRANADA SUITE」で、本日は友人Kのウェデイング・パーティー。看護師の彼女とは、出演経験のある某劇団の某公演で、彼女の連れだったDに声をかけられ、互いに観客として知り合った。当時、某院のICUに勤務していた彼女は、日々患者の死と直面する仕事を誇りに思いつつも、だからこそ人の死に対して鈍感になりそうな自分をとても怖れていた。誰よりも優しくて、仕事に対して真剣であればこその彼女の苦悩に対して、おそらく月並みな言葉しかかけてあげられなかった自分を、とても情けなく思ったことを覚えている。
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交際記念日に婚姻届を提出し、先月末には乃木神社で婚姻の儀も済ませた二人は、ごく親しい友人たちだけを集めて、チャペルでの指輪の交換と披露宴を行った。バージンロードの両端に青いリボンを通し、後方の列席者からそのリボンを伝って指輪が新郎新婦に渡る。室内にはKが選曲したハワイアンミュージック。開場全体があたたかな空気に包まれた。
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施設地下にある披露宴開場にはオープンキッチンがあって、シェフからも祝福の言葉が。ホテルやレストランの閉鎖された厨房では、怒号が飛び交う殺気立った雰囲気が常だったりするものだが、穏やかな笑顔で仕事をする料理人たちはとても好感が持てた。
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新郎新婦自らが製作した紹介ビデオはとてもよく出来ていたし、カナダ留学を直前に控えたパタンナーの妹さんが、昨日まで夜なべして作った手製のドレスは感動的に美しかった。新婦側友人の三線を伴奏にした琉球音楽、新婦も交えてのフラダンス、新郎側友人が赤ふんで歌った「世界に一つだけの花」の余興も非常によかった。料理も美味しかったし、スタッフの応対も文句なし。新婦側の男性参列者がたった一人しかいなくて(新郎側は医者なので男ばかり)、個人的に少し心細い思いをした以外は(もちろん誰も悪くはない)最高のウェディング・パーティーだった。終始感涙に咽ぶKだったが、最後にKが母に宛てた詫び状を読み上げたときには、こちらまで思い切りもらい泣きしてしまった。
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幼い頃、悪戯に母親の結婚指輪を持ち出して、遊んでいるうちにいつの間にかKはそれを失くしてしまった。ずっと心に引っかかってはいたものの、最愛の人に贈られた指輪の重みを知り、自責の念はより一層強くなった。命尽きるまで愛すると父が母に誓った証を、彼女はなくしてしまったのだ。でも母親は決してKを咎めることはなかった。
泣きながら、何度も「ごめんね」と謝って、Kは自分で買った指輪を母親に渡した。照れながらも、必死に涙を堪える母親の嬉しそうな顔が、今でも目に焼きついている。
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列席者まで幸せな気持ちにさせる、いい宴だったな。新婚旅行は明日からエジプト・ドバイ。惜しいな、今月末なら競馬の祭典「ドバイ・ワールドカップ」が開催されるのに。ま、競馬好きでなければ興味もないだろうけど。それにしても今日は大安でもないのに結婚式ラッシュ。tellやマスピ土田くん他、友人知人が各々5つの式に参列。しかもそのうち3組は直接の知人。なんとも、おめでたい日。晴れてよかった。
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二次会を辞退して、先日もお邪魔した「miru-project」の主宰Sらが移り住んだ曳舟の古民家(彼らは「侘庵(わぶあん)」と呼んでいる)に、土田くんを誘って。今回も到着した時点で、足の踏み場もない混雑ぶり。手作りの餃子が振舞われ、同居人がギターで弾き語り、即興で三味線とアコギのライブも。土田くんもその雰囲気に溶け込み、ギターを借りて歌ったりして。そこで仲良くなったイタリア人女性、来月NHK教育でスタートする伊語講座を担当するらしいのだが、同じタイミングで友人Vは仏語講座担当することになっている。奇遇。
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奇遇といえば、結婚式が5つ重なった偶然もすごいけれど、終電を逃して土田くん宅に向かう電車の中で、先日舞台を観にいったばかりの女優の友達Hにバッタリ。こんな場所で、こんな時間に…。梅の花が咲き誇り、甘酸っぱい香り漂う公園を抜けて土田宅に着いたのが深夜2時。キーボードに向かう土田くんの背後で、少しでもと思い自分のPCを開くが、強力な睡魔に歯が立たない。彼の歌声がいい子守唄になってしまった。内容の濃い一日だったこと。
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長い時間をかけてようやく築けたものの好ましい変化

お風呂入らなきゃ。あ、その前に…と思って洗濯機を回したところから記憶なし。そのまま今朝9時半まで爆睡でした。起きてもう一度洗濯機を回しながら、バタバタと出かける準備。今日は、日舞踊り初めの会に顔を出すことになっていた。

もう随分長らくお休みしている日本舞踊。他の門下生も年齢と共に忙しくなって、今年の演者は一時期の半数以下。

各々が次回の稽古日を書きこむ先生宅のカレンダーは、いつも生徒たちの名前で真っ黒だった。いつ行っても誰かしら他に稽古している人がいて、あんなに賑やかだった稽古場が今は…。結婚、就職、出産、異動、それぞれに様々な要因があり、それはもう仕方のないことなのだけれど、あともう何年踊れるかと不安を口にする先生の寂しさを思うと忍びない。毎週は無理でも時間を見つけて稽古に通って、一年に一つでも最後まで通して踊れるようになればいいのだけど、残念ながらまだしばらくそんな余裕は持てそうにない。だからせめて、先生の舞台や、年に一度のこの新年会くらいには顔を出して、先生の元気な顔を見られればと思う。

少なめに並べた客席に、さらに少ない見学者と演者たち。その前で、次々と大物を踊る門下生。当たり前だけど、日舞への想いや稽古に臨む姿勢がそのまま踊りの巧拙に表れる。やはり本気でやってる人の踊りは違うものだ。環境さえ整えば名前を取りたいと願う彼女は、流石に上手くなった。もっとたくさんの人前で、踊れる機会があるといいのに。でも他のみんなも、貴重な時間を割いて頑張って稽古した踊りを一生懸命踊ってて、ちょっぴり感動。

最後に先生が、先日荒川の文化祭でも披露した長唄「秋の色種」を踊られた。優雅で、でも変に気取ってなくて、柏木流の良さが滲み出る踊り。まだまだ、先生の踊りには誰も叶わない。いつまでもずっと元気で、大好きな踊りを続けていけますように。
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終わった後、バスに乗って三河島にある「山田屋」という焼肉屋へ。小ぢんまりとしたアットホームなお店だが、敷地的にも、味的にも奥が深い。肉もお酒も美味しくて、大好物のユッケも一人で二人前頼んだ。いやぁ、食いも食ったり。人数は減ったけど、こうやって若い門下生たちと過ごす時間が、先生は本当に嬉しいのだ。
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たらふく食べて、タクシーに乗り込む先生をお見送りし、若手はみんな三河島の駅から電車に乗る。西日暮里からは、最寄り駅がさほど遠くないNと小田急線直通の千代田線に乗り、長い乗車時間久しぶりにゆっくりと話した。日舞への想い、女優としての苦悩、今後の方向性。彼女がこれほど話せる人間になっているとは、正直驚きだったし、とても嬉しかった。人は変わる。変わらなきゃ嘘だと思うし。彼女とたくさん話したことで、自分の中で一つの壁が崩れた気がする。そして、あとにあたたかくて、清々しい何かが残った。
いい夜だったな。
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